有事の時の備えの大切さ
私はいまは北海道に住んでいる。
体験談として以下話していこうと思う。
私は幼い時、阪神・淡路大震災を体験した。身内に不幸は無かったのが幸いであった。私はその時大阪に住んでおり母の実家で母と一緒に2階で寝ていた。その時の事はあまり覚えていないが、両親と祖父母が大声で指示を出し合ったり、どのような状態か怪我は無いかなどを確認していて母の手が不安に満ち溢れていた。祖父母は1階で休んでいたので1階に一緒に居た方が良いかと階段を降りようとしたそう。するとあまりの震度に階段が横に靡いているように見えるくらいの揺れで降りることは困難で2階で揺れが収まるまで待機することになった。当時までに起きた地震では起きたことのない揺れで予測としては震度7だろうと言う推測しか立てられていなかった。
近年では東日本大震災や能登半島地震、北海道では胆振の地震があり数年で頻度が増えてきているように感じる。被災当時の経験より私の母は防災リュックを作ってくれていた。私が大きくなるにつれ着替えや非常食も確認するなど、私には伝えないがそれほどの危機を感じていたのだろうと思う。ウチには何かあった際にはこれだけはもって逃げるという防災グッズがはいったリュックが置いてある。私は現在一人暮らしであるが東日本大震災、能登半島地震、胆振地震の時は実家に帰省している時であった。不幸中の幸いとはこのことかとも思ったし、何より母のそばにいてあげられたことが本当に良かった。独りだとパニックになってしまうのでは無いかと思った。
実家から戻り一人暮らしに戻ったが何かあれば、いまは、とりあえず連絡の取れる携帯と貴重品しか持ってでるものは考えられない。そう思った時、携帯はあまり充電している方でもないしバッテリーがあるかも分からない状態のものをただ持つだけになってしまう事にも大袈裟かもしれないが、自分の危機管理能力が問われるのではないかと思った。とりあえず水分、いまは感染症も心配なのでマスク、水分食料と救急セットも必要になるかも知れない。なにが起こるのか分からないというのが1番怖いというのが災害の恐怖である。
先日能登半島地震の被災者の話を聞くという番組があり、いまだなにも生活は戻る見込みもなく、中には受験期である年代の学生さんもいていまある教材で必死に勉強しているという。将来がただ不安。と涙を流しているのに対し、なにもしてあげられない事に不甲斐なく思った。
有事の際、リュックを備えていたとしてもパニックになってしまい持ってでられるような冷静な判断が出来るかも自信が無い。ましてや家に居たら良いが外にいるかもしれない、そんな時どうするか、その時に限って見知らぬ土地にいるかもしれない、そんな時に必要なのが有事の時の備え、ここでは知識という意味である。パニックや恐怖の中何も動けず家から出ることも出来なくなるのではないかと思う。
余談にはなるが私は精神疾患がありただでさえ人が多いところに行くというのは好ましくないような現状で、避難所に行ったとしても皆同じで不安でいっぱいであると思う。避難所にいくと安全、という保証はどこにあるのだろうか、とも思う。多くの人に囲まれ昼夜問わず共に過ごす自信はいまの私の状況では不可能だ。
そう考えると防災リュックの大切さを感じる。何より万が一、有事が起きてしまった際にどうすべきかどう行動すべきかの知識をつけることが大切だと思う。防災といってもなにを準備するのか、食料と水があればいいのか?なにを入れれば分からない人も多いだろうし私も知らない知識もあるだろう。水分だけで人は1週間生き延びることが出来る。と聞いたことがある。
水分は確保し、怪我などに備えて救急セットも必要となるかもしれないので常備しておく必要がある。どうしても何も無く、必要な物資を調達するのに避難所に行くことになるかもしれないが家自体が倒壊しない限り移動するには危険だと思う。
まだまだ防災についての知識は足りないとは思うが常に最悪の事態を考えて備えておく学んでおくのはとても大切になるだろう。
都道府県面積で言えば1番広い北海道でも胆振の地震で反対の地域に居ても被害があったくらいなので一刻も早く防災のことを知り、防災リュックを作ろうと思う。
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