【番外編】トーサン日記×広報リーダーシップ学
つぶやきの「トーサン日記」にしては長文になりそうで、「広報リーダーシップ学」としては提供できる情報がないので、両方の中間、番外編ということで、心に浮かぶままに書き流しました。
自分が社長ならどんな人を採用したい?
今日は近所のお寺さんで実施されている、月に一度の朝坐禅会の日でした。
坐禅をするときは、自分の呼吸を数えることに集中して、考えごとをしないようにします。
「考えないように」と考えてしまっては意味がないので、考えは浮かぶままにして、できるだけそれを留めないようにします。
それがうまくできる日もあるし、全然できない日もあります。
今日は雑念が強くて、数えていた呼吸の数を見失うほどでした。
では、どんなことが思考を占領していたのかといえば、「自分が会社の社長だったならば、どんな人を採用したいか?」という問いでした。
弟がお弁当屋さんを開業したことや、勤務先での人員不足などから連想したのだと思います。
坐禅で呼吸を数えながら考えていたので、数もわからなくなるし、思考もまとまらないという状態でしたが、家に帰り、忘れないように思考の断片を集めて記録をしています。
それが、このnote記事の趣旨です。
4つの問い
頭に浮かんだ「問い」を以下の4つに整理しました。
問いへの回答(自問自答)
自分が社長になったらどんな社員と働きたいか?
簡単なようで難しい”問い”です。
まず自分は、どんな行動をとる人が好きで、評価しているのか、自分自身の価値観を理解するために、自分が好ましいと思う行動について洗い出しました。
例えば、「指示待ちではなく自分で課題を探して積極的に提案をする」「仕事の質を高めるために主体的に学習に取り組む」「時間を守る、約束を守る」
「他者の意見に耳を傾ける」といった行動をあげました。
そうした行動は、プレゼンテーションスキル、ライティングスキル、傾聴スキル、マネジメントスキルや、システム思考、デザイン思考、マーケティング知識、クリティカル・シンキングなどの知識やスキルが下支えしています。
スキルや知識が向上すると、提案能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、マネジメント能力、課題解決能力などの”能力”となり、個性や”強み”となります。
行動の動機づけとなるのは好奇心、自己肯定感、仲間意識、責任感といったマインドセットです。
しかし、好奇心旺盛で自信があるだけではダメです。
それでは悪にもなれます。
真善美を見極める教養を備えていなくてはなりません。
そしてそれにはやはり、何よりビジョンが必要だと思います。
目に見える「行動」、下支えする「知識・スキル」、「能力」、そしてドライブとなる「マインドセット」とモチベーションの根幹にある「ビジョン」。
それを整理して以下のように言語化しました。
余談ですが、”強み”と”価値観”と”存在意義”を足してみると、私の勤務している聖学院がスクールモットーとしている「オンリーワン フォー アザース」の、まさに ”オンリーワン”になるなと思いました。
”オンリーワン”、パワーワードですね。
さて、こうした人物像を社長(自分)が求めているとして、果たして自分がそれに当てはまるのか?という問いを持ちました。
昨年までの自分を振り返れば、「まあそうであるような、ないような」という曖昧な感じだと思います。
しかし、今、言語化してそれを自覚したことで、今年は自分に採用される自分になれる自信があります。
3つめと4つめの問いへの回答は同じです。
優秀で理想的な社員を採用するには、自分が率先してそうである必要があるでしょう。
社員を育成する、なんていうと偉そうで、語弊がありますが、まず自らがビジョンを描き、それを語り、そして社員にも同じように語ってもらわなくてはならないと思います。
「僕はこうだ」と自分の夢を語り、夢を語ることの見本を示し、「きみはどうだ?」と社員にも自分の夢を語ってもらいます。
もし、まだ夢がないなら、みんなが夢を描ける環境を整えていきます。
そうすることによって、ビジョナリーな文化が築かれていき、ビジョンをモチベーションとする、パワフルで世の中に必要な会社になっていけると思います。
そして、明日からすること
考えを整理していたら、明日からすべきことがわかってきた気がします。
大切なのはビジョンです。
「学校はどうしたら生き残れるのか」というのはビジョンではありません。
「どんな学校にするのか」がビジョンです。
学校の広報セクションが学生募集広告や宣伝のことだけ考えていてもどうにもならない時代です。
小さな学校は特にそうだと思うのですが、ビジョンを自分たちではない誰かが描いてくれるのを待っているのではなくて、広報がリーダーシップを発揮して、学校全体を動かしていくエンジンにならなくてはなりません。
もちろんそれは、僕一人でできることではないですし、一部署でできることでもありません。
しかし、自らビジョンを描き、それを語り続けることできっと誰かが反応してくれます。
そうして、一人ずつビジョンを語る仲間を見つけていきたいと思います。
今年は良い年にします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。