![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130353223/rectangle_large_type_2_9621edb90ab808357ef4babdd05f85b4.png?width=1200)
Photo by
chickii
心の死
すっとずっと死んでいた
心が生きていなかった
ただ息をしてるだけ
心の通わぬあの男
一緒にはいられない
まだ息子たちも幼くて
彼らには父親が必要だとも分かっていた
かなしいとかではない
もう苦しくて
何で生きているのかと
心が通わないのがこんなにつらいものなのか
見えないこころ
いつ死んでもいいと感じていた
ただ子供を育てないと
宝がなくなってしまうよと神様から言われていた
楽しくない
どうして自分だけと
いつも心に闇を抱えていた
外に出ようと思ってもうまくゆかない
何をやってもうまくゆかない
死ねば楽になれるかな
そんなことがふとよぎる
でも死ねない
子供を育てる
それがわたしの仕事だと思って生きてきた
わたしは黙って見守るだけ
陰ながらいつも母が助けてくれていた
いいことなんか一つもない
父の家系が残していったお荷物を背負う
それはあなたにしか背負うことが出来ないからと言われても
人を恨んだり、憎んだりしてはいけないよと諭されても
がんじがらめの人生をどう生きろというのだろう
ずっとずっとそんな風に思っていた
いつの間にか
息子たちも巣だってゆき
支えの母も実相の世界へと還ってゆく
わたしには何もない
空っぽの人生
ひとりぼっち
こころは死んだまま
しあわせってなんだろう
しあわせと言っていれば、思っていれば
しあわせはやって来ると言われても…
しあわせの意味が分からない
わたしに残ったものは神を信じること
あんなに好きだった書くことも出来なくなって
心が死ぬということを知る
哀しみの中
やっとの思いで
自分の気持ちを吐き出して
生きてきた
この一年
誰にも分からない
分かってもらおうとも思わない
分かってもらえるなんて傲慢だ
神様以外
でも誰かに知っていてほしい
だれでもいい
この成れの果てを
いいなと思ったら応援しよう!
![ノリかな](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80786635/profile_4344b6a8c604d76b3cac03d527a04039.png?width=600&crop=1:1,smart)