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十日に一度

朝六時
すずさんからメッセージが来る
「○○分の電車に乗るからね、○○駅で会えるかな?」

すずさんはお茶会の御礼参りをするために
朝からおやさまの元へ行くという

今日は十日に一度の神様に会いにゆく日
昨日からゆく気力が湧かない
いい加減なわたしは
午後からのおやさまのお話しだけでも聞きに行こうかな

でもやはり準備をして厚手のカーディガンを着て家を出る
少し暑かったかなぁ

今日は天恩郷のお祭りだ
天音堂でお勤めをして
御焼香で神様にお参りをする
香りは御魂様の食事といわれる

わたしは「ありがとう」と祈るだけ

人はひとりでは生きられない
わたしはすずさんに助けてもらう
一日神様の元に居られる
神様に呼ばれている

お昼から雨が降り 
龍神様がよろこばれているようだ
恵みの雨

少し厚手のカーディガンは必需品だった
人間は寒いというが
時は、自然に進んでゆく
秋を通り越して冬みたい

午後からのおやさまのお話しは舟を漕ぐ
息子もお話しを聞きにやって来る

身体はひどくくたびれているが
魂はお話しを聞いているはず

わたしが舟を漕いでいる間に息子へのお言葉がある

「お母さん、寝てたでしょ」
すみません、朝から一日神様の気に当たり、身体がいうことをききません

おやさまはお話しを聞きながら休んでいてもいいですよと言われていた

わたしのことをお見通し

息子には「世のため人のためのお仕事は大変です。その仕事を続けることも大変だけど、こころを学んでくださいね。今日はお母さんと来られて良かった、良かった」というお言葉をかけてくれました

息子にもこころに刺さるものがあったよう
わたしは黙って見守るだけ

おやさまのやさしい言葉
やさしいこころ

最後に御神殿にお参りをして
メッセンジャーお社さんの
祝福を待つ

息子には「いい顔になってきたね」とお社さんにも気づかいをしてもらう

もうすぐ母の一周忌
母の信じる神様の元で
やって欲しいと願い出る

「十二月の頭にやりましょう」といって貰える

時の経つのは早いこと
母はあの世で生きている

わたしはさみしいけれど
肉体のない母は苦しくない
笑っている

魂だけの世界へ
私も翼をもらって還りたい

今でも、いつまでも母を思うとかなしくなる、つらくなる
涙が出る

神様に守られていることを実感する
無事に一日過ごせたことを

ありがとう

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ノリかな
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