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やっぱりヘロヘロ

今日は午後からお茶のお稽古
一カ月近く経つとほとんど頭の中は空っぽになる

月に一度では覚えられない
この前には出来たことが出来なくなる

まずはお茶道具を揃える
最初は水屋で茶巾を畳む

ほらほら、一カ月も経つと全てを忘れてる
あれ?茶巾をたたみ方
どうやるんだっけ…
「ごめんなさい、忘れました」
すずさんは優しいからマンツーマンでまた一から教えてくださる

こんな落ちこぼれのわたしを丁寧に気長に教えてくださる

「それは月に一度じゃ、忘れちゃうよね」とすずさんは言って下さる

挙げ句の果てに
「茶巾はそこに置いて」
「帛紗はここね」
そのまま素直に置けばいいのに
どうやら人と違う置き方をする
わたしは不器用の上、ひねくれ者らしい

すずさんは怒るより逆に感心をする
「かなちゃんの頭の中は普通とは違うのね〜」と笑っている

お稽古をしているうちに少しずつ思い出してくる

この間の盂蘭盆のお茶会では茶器拝見を失敗した
でも今日はちゃんと肘を畳につけて見る
そうそう、もう間違えないゾ

まだまだ何にも出来ないけれど
不思議とお茶のお稽古は楽しい

「多分、お母さんも一緒にお稽古をしているのよ」
また不可思議なことを言うお師匠さん

「カナちゃん、体力衰えてない?」
とすずさんに言われる

やっぱりか…体力劣化
前回は楽々に立ち上がれだはずなのに
ふらふらする
上手く立ち上がることが出来なくなっていた

あゝ弱った
夏バテだよね
骨折した足が痺れてくる

最後は水屋でのお片付け

すずさんはこれから、ご主人と出稽古に行かなければならない

時間がないと「今日はわたしが…」
お師匠さん自らが片付けをされる
さささのパッ、一瞬で終わる

ちょっとズルちょ
わたしはすずさんの手元を見詰めている

「来月からお稽古を月二回にしましょう」

それはそうだ
こんなに覚えも悪くて、人と違うことをする弟子である

わたしは大丈夫だけど
お師匠さんがマグロのように忙しい

さぁ来月からは月二回のお稽古になるでしょうか?

あっ、でも今月も月始めと月末の、月二回のお稽古だった

やっぱり一カ月ぶりだと全て忘れる
頭の中を空っぽにして、身体が覚えるのがいいのかなぁ


何故でしょう?とっても楽しい時間です

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