ピンチはチャンス

母の日に孤独を味わう
誰も来ない家
何にも届かないプレゼント

そんなものは欲しくない
気持ちが欲しいだけだった

気力も出ない
身体もだるい
何にも出来ない
朝から布団に潜るだけ

母の日はかなしい日
母がもういないから
わたしだけではないけれど

これから老いてゆくだけの自分
所詮ひとりというけれど
不安ばかりが追いかけてくる

本当はこれからなんて
どうにでもなるのに
みんな、そうやって生きている

ご飯も食べず
風呂にも入らず
掃除もしない
いつの間にかセルフネグレクト

気持ちよく暮らせる訳はない

ここからどうやって立ち直るのか

立ち上がっては
しゃがみ込み
また立ち上がり
へたるわたし
 
その繰り返し

何にもこころに浮かばない

我ながらいい加減にしろよと
腹が立つ

誰にも分かってもらえないと
腹が立つ

誰かにわかって貰おうなんて
甘えるのも大概にしろ

これこそがピンチ

時間はかかる
かかりすぎる

でもピンチはチャンスに変わるはず

転んでもタダでは起きない
何かを掴んで起き上がる

そんなヤワなわたしじゃない

そうやって生きて来た

必ずピンチはチャンスに変えてやる

自分を信じてゆけばいい

晩になり風呂に入り
ご飯を食べて
洗濯をする

セルフネグレクトはもうやめた

なんていいながら
また繰り返すんだろう

転んでは立ち上がる

そしてタダでは起きあがらない
図太いわたし