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いしかわ自然学校の受講メンバーと考える竹を活用したイベント〜冬の間伐体験〜
のりにてぃです。いしかわ自然学校のワークショップ企画の視察のため、橋立自然公園に来ています。
「田舎暮らし体験チーム(仮)」のメンバーと竹の剪定体験を予習するため色々と勉強中です。秋冬は竹の剪定時期なので、身を持って体験できます。
竹の成長速度は凄まじい
竹の成長速度は凄まじく、数年放置しただけで地表までなかなか光が届かないほどお生い茂ります。間伐する際にいろいろなスタイルがあるとレンジャーの方に教わりましたが、概ね畳一畳分は木の間を空けると良いそうです。
その他にも一工夫で竹林の管理を効率的にするノウハウがたくさんあるようなので簡単にまとめてみます。
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中途半端な切り株を残すことのデメリット
竹を切る際に単に地表の近いところで切っただけでは強い根が残り、その後茂った雑草や落葉で硬い株が埋もれて見えづらくなります。残った株を掘り起こすのも重労働の上、つまずいて怪我の原因になったり草刈り機のキックバックの原因になったりしますので注意が必要です。
また節目より大きく上の部分を残してしまうと夏場に水が溜まってボウフラが大量に湧いたりします。
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地表から1mくらいで切ると根が腐る説
まだ確証はないのですが、地表に近いところで切った場合は根が生きており、地中でつながっている近くのほかの竹に効率よく栄養が送られるだけなので株は強く残ってしまいます。
しかし人間の腰から胸くらいの高さで切ることで、竹の根から上の部分がまだ生きていると勘違いして地中から水を吸い上げ続けます。これにより本来行き渡るはずの水分が飽和して残った株をもろく腐敗させることができると考えられます。
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腐った竹の切り株は蹴り倒せる
腐敗後に乾燥して水分を失った切り株は、周囲の兄弟竹と繋がる地下茎から切り離され、部分的に枯れて非常にもろくなります。
従来の切り株は力の強い成人男性が蹴ってもびくともしないところ、子どもでも簡単に蹴り倒せるくらいになります。
この方法に再現性があれば、竹林や自然公園の管理もかなり楽になるかもしれませんね。
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今回は竹林の間伐にチャレンジしましたが思った以上に科学的に取り組まれていてワクワクしました。
私の祖父の代でもいろいろな竹にまつわる豆知識はありましたが、時を経てより効率的にまだまだ考えられる余地があることもわかりましたので今後も研究してまいりたいと思います。
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![Noriaki Kawanishi](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45087004/profile_85164e5136e4dec23b16f362dde2b14f.png?width=600&crop=1:1,smart)