norimoto

University of Wisconsin La Cross大学院卒。アスリートにトレーニングを教える仕事に従事。パーソナルトレーナーを経て、阪神タイガースで通訳や営業の仕事に携わる。2005年スポーツに特化した人材紹介の会社RIGHT STUFFを設立。

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University of Wisconsin La Cross大学院卒。アスリートにトレーニングを教える仕事に従事。パーソナルトレーナーを経て、阪神タイガースで通訳や営業の仕事に携わる。2005年スポーツに特化した人材紹介の会社RIGHT STUFFを設立。

最近の記事

人間も自然の一部だった

思えば人類の歴史は自然との戦いです。食料、自然災害、疫病、環境・・・これらを少しずつ克服して人類は繁栄してきました。しかし、現代に生きる我々はその事を忘れかけていたのかもしれません。「人類は自然との戦いに勝利した」と思い込んでいる節があります。 考えてみればいたって当たり前の事ですが、コロナは我々に人間も自然の一部であるという事を改めて教えてくれました。我々はこの地球という環境に住まわせてもらっていたのです。幸いにもこれを書いている私はこの自然環境の中、48年間生き延びる事

    • 不祥事に対する連帯責任のモヤモヤ感の正体

      近大サッカー部、東海大野球部と部員の薬物使用が相次いで発覚し、出場辞退や活動停止に追い込まれています。数名の部員が薬物を使用していたことで、チーム全体が活動停止に追い込まれたわけで、これはいわゆる連帯責任というやつです。これを受け「何もしてない子まで試合に出られないのはどうなのか?」「プロ志望の他の子の将来はどうなるのか?」など、連帯責任を否定的に捉える意見も多く見かけました。 この様な場合、何の罪のない選手も含めて責任を取る事が果たして良いのか、悪いのか、自分的には何かモ

      • 高校野球とその報道の在り方

        先日、以下の記事を目にした。 記事内では 骨折が完治していない手負いのエース田仲陽稀投手(3年)が139球の熱投。 傷だらけの体で勝利に導いた。腰の疲労骨折など計3カ所を骨折し、いずれも完治はしていない。それでもエースとして痛みをこらえながら結果を残した。 などと書かれている。この件に関して3点記したい。 ① まず、記事の内容が本当だとして、監督はこのピッチャーを投げさせるべきではない。この選手がこの後どうなってしまうのか?その責任を監督は取れるのか?これからの人生

        • 企業がスポーツにスポンサーして得られる効果:事例紹介

          企業がスポーツにスポンサーすることによりどの様な効果が得られるのでしょうか? 代表的な効果として以下の7つが挙げられます。 「売り上げ向上」 「ブランドの認知度やイメージ向上」 「ホスピタリティ」 「社会貢献」 「インナーマーケティング」 「ビジネス開発」 「採用や社員の定着率向上」 これらの細かい話は6月19日(金)19時~20時にオンラインで開催されるセミナーでお話をさせて頂きますので、興味のある方は是非ご参加下さい。 私の知り合いがやっているアズリー

          4年に1回の大会はそもそもアスリートファーストなのか?

          そもそもオリンピックはなぜ4年に1回なのでしょうか? 日本オリンピック委員会のHPによると、 最も有力なのは、古代ギリシア人が太陰歴を使っていたからという説です。現代、一般的に使われている太陽暦の8年が、太陰暦の8年と3カ月にほぼ等しいことから、8年という周期は古代ギリシア人にとって重要な意味をもっていたのです。暦を司るのは神官であり8年ごとに祭典が開かれるようになり、後に半分の4年周期となりました。太陰暦では49カ月と50カ月間隔を交互にして開催されていたようです。

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          SPORTS SUPPORTERS NETWORK(SSN)を始めた理由(1)

          構想15年、準備期間10カ月あまり、やっとスタートします。 SPORTS SUPPORTERS NETWORK(SSN) https://www.ssnetwork.jp/ スポーツを「する」「みる」「支える」という概念が登場して相当な年数がたちます。この間「する」人を増やす努力、「みる」人を増やす努力はかなりされてきています。しかし「支える」人を増やす努力や支える人をサポートする努力はあまりされてきていないような気がしています。 今回、我々はスポーツを「支える」方々を

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          #複数スポーツやってたアスリート のリスト作ってみました

          ご存知の方も多いと思いますが、私は複数スポーツ論者です。2020年スーパーボールのMVPマホームズ選手が複数スポーツをしていた事が話題となっています。これを機に日本で複数スポーツをした経験のあるアスリートのリストを作成しようと思い立ちました。ツイッターやFBで問いかけたところ、かなりの反響を頂きました。 それらの情報を元に、まずはアスリートのリストを作ってみました。これらのリストの中には必ずしも同時期に複数行っていない場合もありますが、まずは複数のスポーツに関わった事のある

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          27年前僕がテストの答案用紙に書いた事

          「空洞化」を説明しなさい。 27年前経済学部のある授業のテストを受けていた大学1年生の僕は、情けない話、この問題に答えらずにいました。さて、どうするか・・・ 空洞化に関しては私は答えられません。 これが僕が書いた最初の一文です。そこからその当時話題となっていた「ある騒動」に関して私が思うところを唐突に書き始めたのです。その騒動とは1992年バルセロナオリンピックの女子マラソン選考騒動です。ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので、ここで簡単にこの問題について書いておき

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          子どもたちのスポーツの環境に関して

          まず、今回の佐々木選手の件、監督の判断を支持します。その前に、190球以上投げさせているのは如何なものかと思いますが。そして、これをきっかけに高校野球について議論され始めた事も良い傾向だと思います。この件に関して私が思っていることを4つの視点からまとめてみました。 ① 子どもたちのスポーツをする環境で一番重要な事は「安心・安全」である ② 子どもたちは誰のためにスポーツをするのか ③ NPBはこの件に関してなぜ傍観しているのか ④ 上記の点も踏まえ、このままの仕組みでいいん

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          スポーツは教育の一環という意味

          為末さんがこんなツイートをしてました。これで今のスポーツ教育に関して「ピンときちゃった」ので共有しておきます。 上記の言葉を自分なりに言い換えさせて下さい。 目の前の試合に勝ちたい人は勝ち方を選ばない。人生の勝者になりたい人は勝ち方を選ぶ。 教育というのは本来目の前の試合の勝ち方を教えるだけでなく、人生の勝者になるためのヒントを授けるものであると私は思っています。人生において確かに目の前の試合を一つ一つ勝っていかなければならない側面もあります。ただ、人生通して勝ち続ける

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          皆で若い子をじっくり育てよう

          久保(F東)や吉田(ファイターズ)に関して、メディアは少し騒ぎすぎじゃないかな? 久保選手に関しては、相当前から名前は聞いていました。しかし、私はあえて彼に関する記事などをツイートしたり、取り上げたりすることを避けてきました。何歳から「若手」でなくなるのか、というのは難しい問題ではあるのですが、ただ、中学や高校くらいまではそっとしておいてあげたほうが良いのではないかと思っています。 吉田選手に関しては、1軍でまだ1球も投げていない時点から凄い取り上げ様です。普通に取り上げ

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          note始めます!

          最近スポーツ業界関係者の方に「スポーツ業界の事を憂いてますね」と言われました。はい!憂いてます! 憂いてばかりでは駄目なのは分かっています。愚痴を言う前に行動しないといけないのも分かっています。それでも言いたい事はあります。 という事で、スポーツ業界に対する違和感や憂いを吐き出すためにnoteを始めてみる事にしました。問題だと思ってはいるけど、それをどう解決するのかは全く分からないような事を綴っていきたいと思います。 一応私のプロフィールを書いておきます。 1973年

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