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「えがおの駄菓子屋」運営してる君は誰?#3

ビジネスって奴に真剣になってみよう

#2の続きです
30代前半でテコンドー界に別れを告げた僕は、何をしようか途方に暮れていました。
やりたい事がない、突然ですが結婚までしてしまった笑!
一気に家計を支えなくてはいけない立場になりました。
今まで自分の事しか考えてなかったのに…
やりたい!って仕事なんかない。
興味があってアパレルや着物屋で働いた事ならある(実際はもっと色んな仕事に就いていたので、この辺りはまた別のお話しで)。
少しでも興味無いと続かない自分を知っている僕は、近くのアウトレットモールに新店舗をオープンする「Ralph Lauren」の求人を目にしました。
服好きだし、外資だし、大きなブランドだし、学ぶ事が多いんじゃないか?
真剣にビジネス学ぶ場所として応募してみよう!
早速、求人に募集し、年齢的にマネージャー(副店長クラス)として採用された僕は、人生で初めて本気で仕事しようとします。

馬のマークでお馴染みの

小売業って面白い!

慌ただしいグランドOPENから、毎日毎日たくさん訪れるお客様!
幸せそうに服を買う人々を見て、小売業って面白いなと素直に思いました。
バタバタのとにかく売れる初年度、それを超えろと言われる次年度、平均値が見え出す三年目、試練の四年目、今後が見え出す五年目と、あたりまえだけど毎年成長を求められる。
でも、成長の基本は同じ。

リピーターを増やすか、店を増やすかの二択です。

様々なビジネス研修(殆ど役に立たなかった!)・接客研修(これは学びがあります)を学び数字の計算もできるようになり、店も順調に成長していきました。
そして上司の店長が栄転し、僕はこの店の店長になりました。

管理職になるという事は

管理職になるという事はシンプルに、仕事において自分勝手な考えや生活が出来なくなります。
そりゃ、今の時代の教育下においては管理職になりたくない人が多くなりますわな!
でも、管理職というステージは必ず視野が広がるといった得難い利点があります。
あなたの周りにいないですか?
マネージャーが手伝ってくれない!とか、仕事以外の小言で文句言ってくるとか、社長飲みに行ってばかりで働かないとか。

管理職に一般社員と同じことさせるからお店は伸びません。
仕事の話を突き詰めたら、仕事以外の小言の話なんか出てきません。
社長は飲みに行って繋がりを作るのが仕事です。

ここが理解できていない社員ばかりだったら、それも管理職のせいです。
良く時代が変わったとか言いますけど、TOPマネジメントに近くなればなるほど、時代なんか変わってません。
区別がつき、分別が分かり、何が大事か解るやつが組織で成長していくんです。 
もちろん、自分のマネジメントの未熟期・成長期なんて誰だってあります。

なんでみんな言う事聞いてくれないんだ!

この気持ちが自分のせいだと気づいたら、もうマネジメントサイドの人間です。
そんな紆余曲折を得て、何店舗かを渡り歩き店長としての地位に自信を持てるようになりました。

同じ外資から来たパワフル上司

そんな中、突然僕の部門の上司が外の会社から来た違う人になりました。
そんな事はどこでもある事ですが、少しセンセーショナルでした。
世界的大企業の日本人初のストアマネージャーで、高校はアメリカという
絵にかいたようなエリート街道上司。
着任早々、俺はラルフローレンジャパンの社長になるから!と宣言。
(別会社になりますが、本当に世界的に有名な某ブランドの社長になりました)
その人は、会社の為に仕事をするんじゃなく、自分が楽しく野望を達成する為に働いているような人でした。
その人の言葉で印象的なのは、

「仕事時間の3割はフリーの状態でいろ!」

って言葉。
そこまで行けて初めて店舗マネジメントが仕上がりに近いし、脳の余白でもっと面白い事を考えられる。
と言っていました。
その上司の元での2年、合計8年のラルフローレンでの経験は、正にビジネスの学びの場となりました。

世界のIKEAが愛知県にやってくる

当時、僕は滋賀県に単身赴任だったので、愛知県にIKEAが来るとか聞いても全く興味がありませんでした。
ただ、IKEAに受かったら愛知に戻れるかもしれないよ?と言われ、まぁ面接だけでも受けてみるか?程度の気持ちでした。
なので、面接態度は横柄で逆にIKEAはどういう考えで仕事してるんだ?
くらいの突っ込みで逆面接みたいな態度してました(笑)
それが気に入られたのか、エリアマネージャーとして採用が決まったので
(採用通知後も、色々注文つけましたがそれは別記事で)
僕は世界のIKEAに転職しました。

IKEA長久手

僕が担当したのはIKEAである程度経験が無いと普通は配属されないエリア。
こいつの根性ならいけるだろうと判断されたようです(笑)。
だがしかし、確かに面白いエリアでした!
全体を見て、他のマネージャーと話し合いを重ね、納得した上で物事進める可否の権利がある。
割と一角上の判断を求められるエリアです。
恐らく、そこでの横柄な態度が評価され、年間の企画・営業を任せられる役職になりました。
役職異動初年度は、我慢して仕事の中身を勉強しながら、売り上げが落ちないように頑張ります。
そして、そこである程度の評価を得たうえで僕は要求をします。

毎月好きに使える予算をくれ!

毎年状況変わるし、年度の最初に経費予算全て決められたら、その都度の状況対応なんてできやしない!調子いい時は経費予算を抑え、悪い時に大きな予算を組む!
そんな当たり前のことも年初に決められたら何もできやしない!

そう言ってやったら意外と理解してくれました。
普通の企業じゃあり得ないプレゼンなのでお気を付けください!
自分のさじ加減で経費コントロールできるなら俺は負けない!
そうやって、僕は歴史に残るくらいの成績を作ってやりました!多分・・
どんな成績?は会社の中身なのであまりお伝えできませんが(笑)
僕に会う事出来る人は聞いてください!

ビジネス出来ると勘違いした、しくじり先生!

素敵な成績を収めながらも、心の渇きはIKEAでも抑えられない・・
安定した収入、素敵な福利厚生、素敵な仲間たち、快適な仕事環境。
さすが世界のIKEAや!・・・

これか?これを求めてたのか僕の人生は?

いや、違うっしょ!自分の勝手知ったる環境で、外の世界も知らないのに
自分は出来るんだ顔するおっさんにはなりたくない!そんなの沢山見てきた。
井の中の蛙大海を知らず
だわ!あんなの!
僕はおじさんでも挑戦者でありたい!
そう模索していた矢先、古い友人から連絡がありました。
友人曰く、自分のやっている福祉用具の事業を手伝ってほしいと・・
いや! 速攻断りました!おまえの部下なんぞ絶対嫌だ!
でも、調べてしまうその業界・・ビジネスマンの性です。
そうすると、やはり介護関連の仕事は伸びしろがありました。
そして需要も・・少子高齢化の未来に介護業界伸びしろしかない!
・・・ふつふつと挑戦魂が沸き上がってきます・・ちっ!
面倒くさいの持ってきやがって・・やるか・・

最低賃金でいいぜ!!

そして、IKEAを退職し、友人の福祉用具の会社で働くことになった僕は最低賃金でいいと啖呵を切ってしまいました。
なぜなら、ラルフローレンやIKEAで実績を上げた外資のマネージャーだったからです。
福祉用具?介護?余裕っしょ!あっという間に儲けてやるさ!

出来るビジネスマンだと勘違い!MAXしくじり先生でした!

さあ!大風呂敷広げて行ったはいいが、始めて一か月でやばいと感じます。
介護保険とはなんて縛りの多い制度だ・・これじゃあ財力無い奴が始めても苦労するしかない・・今流行りの様に訪問介護•看護の会社増えてるけどキツイわ!給料?増やせる訳ないわ…問題は構造だよ…
そう、売るための工夫をしてはいけない世界。
ヤフーニュースに書いてある通りだ!

あっ思い出した!昔、教材を売る営業となんでも売りつける営業やって速攻退職したんだった!・・・僕、納得できない営業嫌いだったんだ!

更には、介護保険適用者へのチェック行脚や介護プランの変更のたびに開催される関連介護事業者のミーティングなど、人的資源を度外視したルーティンばかり。
おいおい、高齢者一人の介護プランの文章変えるだけで、働ける大人6人集めるんかい?
文章一行変えるのに1人2時間×6人=12時間もの大人の時間を高齢者に捧げるの?この制度定めた行政、狂ってる・・・そしてみんなそのおかしさに気づかずに働いてる・・なぜ・・

そう、いつもルールに噛みつく永遠の野党肌の僕は文句ばかり言う!
でも、文句言っても始まらないので、介護業界、地域人口、高齢化率、業界に必要とされる物などをまず知ろうと、より詳しいマーケティングをしました。
この徹底的に介護をマーケティングした数値が、僕を更なる挑戦の世界へ導くのでした・・・恐

「えがおの駄菓子屋」運営してる君は誰?#4へ続く


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