日立電鉄線 「孤島」のようにポツンと残っていたホーム
かつて常磐線から太平洋沿いと内陸側の二手に線路を延ばしていた日立電鉄。廃止から1年が経過したころ、内陸側の終着駅だった常北太田駅を訪ねました。
(この記事は2019年4月に会員限定記事として配信したものです。)
水郡線支線の終着駅とは一字違い
水戸駅(茨城県水戸市)と安積永盛駅(福島県郡山市)を結ぶ、全長137.5kmのJR水郡線には、途中の上菅谷駅(茨城県那珂市)で分岐する支線があります。
▲日立電鉄線の常北太田駅跡。島式ホームがポツンと残っていた(2006年9月、草町義和撮影)。
水戸~安積永盛間は1990(平成2)年に乗車しましたが、支線を訪ねたのは、それから16年後の2006(平成18)年9月。いわゆる「乗りつぶし」をするのが目的で、水郡線の支線など東日本エリアのローカル線を乗り歩きました。
上菅谷駅で支線のディーゼルカーに乗り換えて15分、列車は終点の常陸太田(ひたちおおた)駅(茨城県常陸太田市)に到着。駅舎は1927(昭和2)年に建造されたもので、レトロな雰囲気が漂っています。
ふと駅前を見渡してみると、少し奥まったところに「いい旅いろいろ 日立電鉄交通サービス」という看板を掲げた建物が見えました。2005(平成17)年に廃止された日立電鉄線の終点、常北太田(じょうほくおおた)駅の駅舎。常陸太田駅とは一字違いです。
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