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鉄道車両のDNA

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“こだわり”をもって作られている車両たち。 その「ルーツ」や「進化」の経緯を見ていきます。  建設や発展について頭に入れてから車両に乗ると、普段とは少し車窓が違って見えるかもしれ…
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2021年3月の記事一覧

ゴムタイヤと自動運転「新交通システム」開発の歴史

いまではゴムタイヤの車両が自動運転で走る鉄道というイメージが強い「新交通システム」。しかし日本で開発が始まったころは、鉄道とは似ても似つかぬシステムも新交通システムの一種として研究されていました。「連続的」な輸送システムに鉄道のDNAが注入されていった歴史をたどります。 (この記事は2018年10月に会員限定記事として配信したものです。) 「動く歩道」も新交通システム?  いわゆる「新交通システム」は、日本では「ゴムタイヤで駆動する小型の車両が、専用の通路を走る乗りもの」

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ロングとクロス 客層や時間に応じて変化する「デュアルシート車」

近年、関東の鉄道各社で導入が進む「デュアルシート」。列車の性格に応じてロングシートとクロスシートのどちらにも変化させることができる座席ですが、このタイプのシートはいつごろから現れ、どのように進化していったのでしょうか。 (この記事は2018年10月に会員限定記事として配信したものです。) 関西の旧型国電から始まったデュアルシート  鉄道の旅客車両に設置されている座席は、大きく分けて「ロングシート」と「クロスシート」の2種類があります。 ▲西武鉄道40000系のデュアルシ

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田園都市から海外まで オールステンレス車の中興、東急8500系

かつて東急線で最大勢力を誇っていた8500系も、いよいよ引退の時期が迫ってきました。導入の経緯などを振り返ってみます。 (この記事は2018年7月に会員限定記事として配信したものです。) ▼こちらの記事もあわせてどうぞ▼ 東急「最大勢力」を誇った車両  東急電鉄の8500系。かつて新玉川線と呼ばれた渋谷~二子玉川園(現在の二子玉川)間の一番列車から今日の田園都市線まで多くの人々を運んできました。製造両数は400両にものぼり、一時期は東急の車両で最大勢力を誇っていました。

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空を走る! 懸垂式モノレール「進化」の過程

全国10か所にあるモノレールのほとんどは車両が線路にまたがる「跨座式」を採用していますが、今回は線路にぶら下がって走る「懸垂式」のモノレールを紹介します。 (この記事は2018年9月に会員限定記事として配信したものです。) ▼こちらの記事もあわせてどうぞ▼ 「露出する車輪」から「隠れたゴムタイヤ」に  世界初の本格的な懸垂式モノレールは、ドイツの工業都市ヴッパータールにあるヴッパータ―ル空中鉄道です。1901(明治34)年に開業し、全長は13.3km。レールと逆側のアー

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