mamiko

アート、デザインを中心に展覧会レビューを書いています!観るのも作るのも好き。

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最近の記事

アジアのイメージ~日本美術の「東洋憧憬」 東京都庭園美術館

チケットが金券ショップで安かったからという理由で観に行ったのですが、予想外に結構良かったです。 そもそも関心が持てなかった理由として 、なぜ今頃このテーマをわざわざ持ってくるのだろうと思っていたからです。 日本の美術は大陸からの影響を受けながら、独自の文化も組み合わせて発展させてきました。あまり日本美術を知らない人でも、それくらいは知ってること。 なのに、なぜまた?というマンネリを感じてしまってました。 けれど、もう一つのアジアブームが近代にあったということは知らなかった!

    • 作品の不思議なパワーに惹きつけられる「人、神、自然−アール・サーニ・コレクション」展

      かなりインパクトのあるこのフライヤーに目が止まり、観に行ってみました。 事前の知識なく行ったので、全く知らなかったのですが、アールサーニというカタールの王族の方々のコレクションなんですね。 展示空間からは異国感が漂ってきて、まるで外国を旅してるような気分にもなれるので、おすすめです。 さて、その展示空間に入ってまず感じたこと、それは圧倒されるような作品の力強さでした。 タイトルにもある通り、展示されていた作品は世界各地の古代工芸品なのですが、今、私たちが観ても圧倒されるほど

      • これからを自由に生きるスキルは、美大で学んだ

        私が美大に行きたいといったとき、両親は猛反対した。 高い学費を払ってペイできるのか=お金の問題 美術を学んで仕事があるのか=働くことに関する問題 親なら当然、子どもには安定した職業に就くことを望むだろう。 その点から考えると、美大は「卒業しても就職先がない」大学という認識があるのだと思う。(学科によっても異なる) 案の定、私は突出した才能があったわけでもないので、せっかく入学できた美大なのに卒業後は路頭に迷っていた。 仕事にありつけない美大を選ぶんじゃなかった、と後悔し

        • ダムタイプ|アクション+リフレクション @東京都現代美術館

          久しぶりの都現美!リニューアルで休館していたので、全くこれまでとは違う空間なのかと思いきや、それほど展示室内の印象は変わっていなくて安心しました。 さて本題、「ダムタイプ アクション+リフレクション」を観て思ったことをご紹介します。 まず、ダムタイプって何してる人たち? 京都市立芸術大学の学生だった古橋悌二(1960-1995)によって、同大学の学生たちから結成されたパフォーマンス集団。 表現手段の異なるメンバーが集まり、一つの形式にとらわれることなく新たな表現を展開しま

        • アジアのイメージ~日本美術の「東洋憧憬」 東京都庭園美術館

        • 作品の不思議なパワーに惹きつけられる「人、神、自然−アール・サーニ・コレクション」展

        • これからを自由に生きるスキルは、美大で学んだ

        • ダムタイプ|アクション+リフレクション @東京都現代美術館

          洋服は、その日の気分を左右する

          着こなしはその人を表現する一番身近な芸術。 自分を演出する素材。 わたしの会社には、ドレスコードがある。「駅ビルのマネキンが着ているようなイメージで」と、入社時に指示されたがあまりピンと来ていない。なので入社以来、今日までずっとその言葉を意識することなく好きな服を着続けてきた。 そもそも、服装が納得いくものでないと、その日一日のテンションが下がり、落ち込む。 発する言葉の一つ一つに、自信が持てなくなってくる。だから、お気に入りのものばかりを着る。スタイルがきまってると、出

          洋服は、その日の気分を左右する

          自然と人間、それぞれの「時」の集積が生み出した輝き〜「カルティエ、時の結晶」展〜

          つい先日、意を決して長年の憧れだったタンクソロを購入したこともあり、「カルティエ、時の結晶」展が気になったので行ってみました。 購入のきっかけは、アンディ・ウォーホルが愛用していたから。 彼はタンクを「身につけるのに最高の時計」と言っていて、時計としての機能はどっちでもよかった(ネジをずっと巻かないでただ付けていただけ)そうです。 ポップアートのスターにここまで言わせるほどの魅力ってすごくないか?と思い、彼だけでなく、タンクにも強く興味をひかれていたのでした。 さて、ようや

          自然と人間、それぞれの「時」の集積が生み出した輝き〜「カルティエ、時の結晶」展〜