見出し画像

Facebookでウケなかった投稿

【いいね】の数を気にする意味がない事は重々知っているのだけど、自分で読み直して「面白くないな」と思ってる文章にたくさん【いいね】が押されて、自分で「これ、めっちゃおもろいやん!」と思ってる文章にまるで【いいね】が押されないしコメントもないという時には、少し徒労感が生まれる。

自分の感覚がそれほど世間一般とズレているのかという不安も生まれるし、「クスリと笑ってもらえたらいいな」と思って笑える要素を盛り込んだ文章に反応がないと、「笑いのセンスが皆無!」と通告されているようで、関西に住む人間としてはツラいものがある。

僕の中ではスマッシュヒットなんだけど、Facebookに上げて全くウケなかったのが以下の文章。

ーーー

あらゆるものには固有振動数というのがあって、地震の振動の周波数が建物の固有振動数と合致した場合、その建物の揺れは増幅されて、地震の被害の総数の中で、例えば10階建てのビルの倒壊ばかりが目立って多くなるなんて事もありえる訳だ。

と、いうような話をしようと、今日の現場の大工さんに、この話題のさわりを喋り始めたら、「うーわ!それやわ!うちがそうやわ!」と 食いぎみに話に乗ってきた。

「うちは三階建てなんやけど、最近ね、家におったら、ぐーらぐーらと大きく揺れよんねん。「おいおい、この大きなゆっくりした揺れは遠くで大地震あったんちゃうか!テレビつけろテレビ!」言うてテレビとかネット見るねんけど一切そんな事言うてへん。外を見ても強風が吹いてる訳でもない。何故かうちだけが揺れとる訳やね。なんでやろー、なんでやろーと思ってたら、その揺れが起こる条件にある時気がついてん。三階は子供部屋なんやけど、息子が彼女を連れて来て自分の部屋で過ごしてる時にだけ揺れよんねん」と。

大御所ソウルシンガーは「あの鐘を鳴らすのはあなた」と歌う訳だが、「この家を揺らすのはムスコカポゥ」ってやかましわっ!

息子の腰が生み出す振動の周期がその家の固有振動数と一致して、地震と見紛う程に家を揺らすだなんてな……。

「息子何歳なん?」
「ハタチ」
「何かしらして稼いどんねやろ?外でやれ(笑)」
「なんかバイトはやっとるみたいやけど、アイツの今の仕事はうちの家を揺らす事っすわ(笑)」

そんな、本日の現場で交わされたバカ話。こんな話が出来る現場で幸せです。

……若いって、いいっすな……。

ーーー

これが全くウケなかった文章。

ウケる文章を書くって難しいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?