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ウェルビーイングな保育園を作る。

【令和5年度のビジョン 子ども・保護者・保育者・地域ウェルビーイングな保育園をつくるために】
私が幼稚園教諭となった30年前、3歳で入園してくる子のほぼ全員がオムツが外れ、パンツで入園してきました。でも今は、0歳から保育園に通ってる子ども達でさえ、3歳児クラスになる頃までに全員がオムツが外れていません。トイレトレーニングが進まない多くの原因は家庭で積極的にトレーニングしていない事に在りますが、「保育園がトレーニングしてくれない」と思う保護者もいます。それは何故か。いつのまにか保育はサービス事業と呼ばれるようになり、私達はサービス提供者となりました。以前は当たり前に保護者が担っていた育ちの過程までも「サービス」として扱っているからでしょう。子どもの育ちの姿が保護者の望んでいるカタチでは無い場合「保育の質が低いから」と保育園を責める様なスタンスを取り、上から物申す様になったのはそれを許す器があるからです。「保育はサービス事業」これは保育だけではなく「福祉はサービス事業」「教育はサービス事業」とも言い換えられます。もっといえばすべてが「サービス事業」です。
ウェルビーイングとは個人の権利や自己実現が保証され、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあり満足のいく人生が送れていることを意味する概念です。
教育の場は共育の場です。保育の現場も然り。幸せな大人の姿を見て、子ども達は幸せってこういうことだよね、と知っていく。幸せを知る子どもが育つには
まず大人である私達、保育者と保護者が満足のいく毎日を過ごしている事が最も重要です。そこが欠けているのに様々な習いをさせても、欲しいものを欲しいだけ買ってあげても、美味しいものを過剰に摂取しても子どもの真ん中は空洞のまま、です。空洞を埋めるすべを知らない子ども達。日本の10代の死因の第一位は自殺です。
施設の長として私が出来る事の第1番目は「私自身が満足のいく毎日を過ごすこと」です。その為に私がやることは「目の前にある事を丁寧に心を込めて行う事」と「問題が起きた時、自分事として扱うこと」足りないものを集めて外側に文句を言い続けることは時間の無駄。課題がある人が目の前に合わられたら即座に課題の分離をし、自分の課題をサクサクとこなしていくのみ、です。もしも私の言動に不快感を覚える人がいたら、対話をします。多くの場合、相手は「不当に扱われた、大事にされなかった」と言って怒りますが、そもそも私にそういうつもりが無いので丁寧に傾聴するうちに「答えは自分の中に在った」という事に気が付いてくれます。1年目は様々な事がありました。通常なら「心折れる」事柄もありました。しかし、私は折れませんでした。その答えは私が知っています。私の願いはひとつ
「今を幸せに生きる子どもを増やす」ことだからです。その願いに相反することはしない、そう決めているからです。心折れる事柄が起こった時、私はすぐさま
視点を変え、俯瞰します。自分自身も含めてテレビドラマの登場人物として画面を観る。そうすることで主観的なままでは見えてこない登場人物の相関図や周りの景色が鮮明に見えます。誰もが皆、自分の人生を懸命に生きている姿が見えてきます。話がそれてしまいましたが、私は来年度も「今を幸せに生きる子どもを増やす」ことを主軸に出来る事を出来る限り、丁寧に行います。春分の日の今日、私の中に在る思いです。
共感下さる方、是非繋がって下さい。
そして、出来る事をやっていきましょう。

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