
【中学社会】中学生が知っておきたい日本の宗教史
日本の歴史には、さまざまな宗教が影響を与えてきました。仏教、神道、キリスト教、そして近代的な宗教運動など、時代ごとに異なる宗教が日本社会の中でどのように広まり、発展してきたのでしょうか?日本の宗教史を学ぶことは、私たちの文化や価値観を理解する上でとても重要です。本記事では、中学生向けに、日本の宗教史をわかりやすく解説します。宗教がどのように日本社会に影響を与えてきたのか、その歴史的背景を一緒に学びましょう!
日本と宗教の関係史
宗教史の流れ(人物の視点からを中心にまとめます。)
6世紀の半ば
百済から、仏教が伝来する。
聖徳太子…仏教を保護し、法隆寺の建立
聖武天皇…行基の協力を得て、東大寺・国分寺を建立
最澄…天台宗を唐から学び、比叡山延暦寺を開く
空海…真言宗を唐から学び、高野山金剛峯寺を開く
10世紀の半ば、末法思想
浄土教に救いを求める。神の信仰と仏教の信仰の融合が一層進み、仏が本体で神は民衆を教化するため仮に姿を現したものとする本地垂迹節(ほんちすいじゃくせつ)が生まれました。極楽浄土へと往生を願う浄土教は10世紀以降に発達し、貴族や庶民のあいだに広まりました。空也は、この教えを庶民層へ広め、「市聖」と呼ばれ、源信は、「往生要集」を著して浄土信仰の根拠を示しました。
末法思想…釈迦の死後,2000年が経つとと末法の世となり,仏法が衰えて世の中が乱れるという思想
浄土教…阿弥陀仏にすがれば、死後に極楽浄土に生まれ変われるという教え
藤原頼道…平等院鳳凰堂を建立
奥州藤原氏…中尊寺金色堂を建立
鎌倉時代の仏教
鎌倉時代と言えば、仏教の影響を受け質素力強い文化が確立されました。その背景として、戦乱と飢饉から心の安らぎをもとめ、武家政治が始まり、教えを実行することがわかりやすく、簡単だったため仏教の教えは、広まりやすかったと言えます。
1549年にキリスト教
1549年イエズス会の宣教師フランシスコ=ザビエルが鹿児島に来航し、キリスト教の布教開始した。以後、宣教師は相次いでて来日し、南蛮寺と呼ばれた教会堂や宣教師の養成学校であるコレジオ・セミナリオという神学校立てて布教に努めた。
フランシスコ・ザビエル … キリスト教を伝え、布教。キリシタン大名も出現。その背景として、宗教改革に対して、カトリックのイエズス会がアジアへの布教を行ったことが挙げられます。
<キリスト教>
紀元前後ごろイエス=キリスト教が開く
経典…聖書
約22億5400万人
世界人口の約33.4%
分布…イタリア・フランス・ベルギー・スペイン・ポルトガル・中南米・アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・オランダ・北欧オーストラリア
神の国の福音を説き、罪ある人間を救済するために自ら十字架にかけられ、復活したものと信じる