見出し画像

高校英文法の基礎を固めよう!名詞と代名詞の使い方を徹底解説

名詞と代名詞は、英語の文を構成する基本的な要素であり、正しく使うことが重要です。しかし、名詞の複数形や所有格、代名詞の種類や使い分けなど、少し複雑なルールも多いため、つまずきやすいポイントでもあります。

高校英文法では、名詞と代名詞を正しく理解し使いこなすことが、読解力や作文力を高めるための基本となります。この記事では、名詞と代名詞の基本的なルールや使い方、試験に出やすいポイントをわかりやすく解説します。名詞と代名詞をしっかりマスターして、英語力をアップさせましょう!

名詞のポイント

名詞の最も重要な働きは文の主要素として主語、目的語、補語にあることです。

【例文】The teacher found Emi a good singer.(先生は、エミが歌がうまいとわかった。)

teacher(主語)、Emi(目的語)、singer(補語)は、これは名詞です。

その他の名詞のはたらき

  • 前置詞の目的語になる。 The hat on the desk is Ken’s.

  • 形容詞的用法(他の名詞を前から修飾する) a school trip

  • 副詞的用法(数や順序を表す語とともに副詞句のはたらき)

名詞の種類

数えられる名詞

  • 数=分けられないもの(dog,teacher,bookなど)

  • dogやteacherは、分けたら死んでしまいますし、bookは分けたら使い物になりません。

数えられない名詞

  • 量=分けられるもの(money、water、work、paperなど)

I have little money 私は、お金をほとんど持っていない。
I have a little money 私は、お金を少し持っている。

普通名詞
人、動物、物など数えられる名詞のほとんど。また、形のないものでもhourのように、「単位」で表す名詞は、普通名詞となります。

集合名詞
家族、団体、集団など、集合体の名を表すものを集合名詞といいます。数えられる名詞、数えられない名詞、その中間のものと3つのタイプがあります。

物質名詞
paperのように、材質、材料を表す名詞や、水や空気のように形のなり物質を表す名詞を物質名詞といいます。物質名詞は、数えられない名詞の代表で、a/anをつけたり複数にせずに、単数形のまま単数扱いとなります。

  • 一杯の~ a cup of coffee

  • 二杯の~ a cups of coffee

  • 一杯のミルク a glass of milk

  • 三杯のミルク three glasses of milk

  • 一足の~ a pair of shoes / 1つのメガネ a pair of glasses

  • 1枚の紙 a piece(sheet) of paper

  • 3枚の紙 three pieces(sheets) of paper

抽象名詞
happiness(幸福)、contentment(満足)のように、具体的な物でなく抽象的な概念につけた名前を抽象名詞となります。

固有名詞
固有名詞は、それぞれ人や物に固有の名前で、数えられない名詞です。固有名詞は、必ず大文字で始め、a/anをつけず、単数形で単数扱いをします。

不可算名詞

不可算名詞は、数えられない名詞です。その数え方をまとめています。

➊単数形のみで、複数形にしません。
➋単数形のままで、単独で用います。a/anはつけられない。

<不可算名詞の数え方>

a glass of water 1杯の水
two glasses of water 2杯の水

a slice of toast 1枚のトースト
two slices of toast 2枚のトースト

a piece of chalk 1本のチョーク
two pieces of chalk 2本のチョーク

a sheet of paper 1本の紙
two sheets of paper 2本の紙

単数形と複数形で意味が異なる名詞

名詞構文のポイント

  • Did you have a good sleep last night?(昨晩は、よく眠りましたか?)

  • Did you sleep well lase night?(昨晩は、よく眠りましたか?)

1つの目の名詞構文は、上の1つ目の文のように「have など+名詞」で表す構文です。ポイントは、下のwell(副詞)が、構文を使うとgood(形容詞)に変化していることに注意です。

  • 訳し方のポイントは、名詞構文は、動詞表現に戻して訳すということです。「よい眠りをもつ→よく眠る」

動詞+名詞型の構文

  • have a swim(泳ぐ)

  • have a talk(話し合う)

  • have a look(見る)

  • take a rest(休む)

  • take a walk(散歩する)

  • make a speech(演説する)

など

覚えておきたい名詞構文の例文

  • He makes good use of his talents.(彼は自分の才能をうまく使う。)
    =He uses his talents well.

  • He takes an interest in photography.(彼は写真に興味がある。)
    =He is interested in photography.

  • No one noticed the bear’s appearance.(クマが現れたことに誰も気づかなかった。)
    =No one noticed that the bear appeared.

  • She has a with to work.(彼女は働きたいと望んでいる。)
    =She wishes to work.

  • My sister is a good typist.(姉はタイプが上手です。)
    =My sister types well.

名詞構文に用いられる名詞

名詞構文に用いられる名詞は、主として動詞または形容詞からできたものです。したがって、それらを対応させて覚えておけば名詞構文にとなるはずです。

<自動詞>からの派生名詞

  • success👈succeed

  • arrival👈arrive

  • growth👈grow

<他動詞>からの派生名詞

  • decision👈decide

  • discovery👈discover

  • knowledge👈know

形容詞からの派生名詞

  • absence👈absent

  • anger👈angry

  • kindness👈kind

など

代名詞

代名詞について、other,anotherの使い方、疑問代名詞

other

other自体は、「他の」という意味を荒らしますが、theを伴ったり、othersとなったりという用法があります。そのあたりについてまとめています。

  • other…(不特定の)他のという意味を表す。主に、the otherの形で用いられます。

  • others…(不特定の)他のものの意味を表す。othersでは、代名詞としてのみ用いられます。(例)other people

  • the other…残りの1つの(代名詞として)、残り全部(形容詞として)の意味を表す。

  • the others…残り全部のもの(複数)の意味を表す。代名詞としてのみ用いられます。

another

anotherは、anとotherが組みわされた代名詞となります。anとotherが組みわされた代名詞なので、その前にaとtheの違いを簡単に。

  • a…他にもあるの中の1つという意味

  • the…すでにどれだか知っていると思われるが例のあのという意味

anotherは、反復をさける代名詞であり、oneと同じです。oneが「もう1つの」という意味に対して、anotherは、「もう1つの」という意味になります。もう1つのという身ですが、「不特定の他の1つ」ということを表します。形容詞の用法では、単数名詞の前に置きます。

anotherには、anを含んでいるんため、所有格を並べて用いることができません。所有格と同時に用いる場合には、次のように用います。
(例)another song of his(彼のもう1つの歌)

疑問代名詞

疑問代名詞には who whose, whom), what, which などがある。これらの中には、名詞を修飾する疑問形容詞の用法をもつものもあるが, ここであわせて扱うことにする。

who:「だれ(が)」(主格)

文中で主語または補語になる。

  • Who lives next door? (隣にはだれが住んでいるのですか) – Mr. Fukushima does. [× is] (福島さんです)

  • Who is that girl over there? (あそこの女の子はだれですか)- She is Satsuki. (さつきさんです)

whose:「だれの~, だれのもの」(所有格)

  • Whose shoes are these? (これはだれの靴ですか) – They are Kenta is (shoes].(健太くんの「靴」です)

  • Whose are these shoes? (この靴はだれのものですか)- These shoes are Kenta s.(They are Kenta s.) (健太くんのです)

  • Whose horse Wom the race? (だれの馬がレースに勝ちましたか。)- Yours did! (Your horse did!) (あなたの馬ですよ)

whom:「だれに,だれを」(目的格)

口語ではこの場合でも who を用いるほうが普通。

  • Who [m] are you going to meet? (だれに会うつもりですか)- I’m going to meet the manager. (支配人に会うつもりです)

what

疑問形容詞として:「何が~, 何を~,どういう」

  • What keeps the earth warm?(何が地球を暖かくしているのですか)- The sun does. (太陽です)(× The sun is.}

  • What do you want me to make? (私に何を作ってほしいですか)-I want you to make a shelf. (棚を作って欲しい)

  • What is he? (彼はどういう人ですか) – He is Mr. Tanaka’s secretary. (田中氏の秘書です)

疑問形容詞として:「何の~, どんな~」

  • What languages are spoken in America?(アメリカでは何語が話されていますか) –

  • English and many others are. (英語とその他多くの言語です)

which

2つのうちの「どちら,どちらの~」, 3つ以上のうちの「どれ、どの ~」というふうに,特定の範囲の中から選択する意味のときに使う。

疑問代名詞として:「どちら,どれ」

  • Which is yours, this or that? (これとあれのどちらが君のですか)- This is mine. (こっちが僕のです)

  • Which of these cars did he buy?(これらの車のうちのどれを彼は買いましたか)- He bought the smallest one. (一番小さいのを買いました)

疑問形容詞として:「どちらの~,どの~」

  • Which country started the war?(どちらの(どの国がその戦争を始めたのですか)- Our

  • country did. (私達の国です)

What color do you like?([すべての色のうちでなに色が好きですか)
Which color do you like?([ここにあるいくつかの色のうちで) どの色が好きですか)

「人」について問う場合には,「どちらの[どの1人」という意味でも which の代 わりに who がよく用いられる。

  • Who is older, Jack or Betty? (ジャックとベティのどちらが年上ですか)

疑問代名詞と前置詞

前置詞の後にある名詞(前置詞の目的語)についてたずねる疑問文の作り 方には, 2通りある。
〈疑問詞 ~ 前置詞?〉(口語的)

  • [元の文] He fell in love with Hitomi. did he fall.

  • [疑問] Who [m] did he fall in love with? (彼はだれと恋に落ちましたか) He fell in love with Hitomi. (ひとみさんとです)

参考口語では whom より who のほうがふつう

〈前置詞十疑問詞~?〉(文語的)

  • [元の文] He fell in love with Hitomi.

  • [疑問]With whom did he fall in love? (同上;答え方も)

参考前置詞に直接続くときは必ず whom を使う(*With who ~)。

【問題】名詞に関する練習問題

問1(   )内に入るべき語句を番号で選びなさい。
1. There are many kinds of (   ) in the Sea of Japan.
1 fish 2 fishes 3 a fish 4 the fish

2. He teaches at a (   ) high school.
1 girl 2 girls 3 girl’s 4 girls’

3. “Do you know what the (   ) is to Narita Airport from here by taxi?” “I’m afraid I have no idea.
1 cost 2 fare 3 fee 4 price

4. There was enough (   ), so he could stretch his legs.
1 room  2 wall  3 floor  4 ceiling

5. Why is she always putting on (   )?
1 air  2 an air  3 the air 4 airs

問2 (   )に適切な語句を入れて同じ意味にしなさい。
1. I came here in a taxi.
= I came here by (    ).

2. Though he is a boy, he knows the world.
=(   )as he was, he knows the world.

3. This dictionary is useless.
= This dictionary is of no (   ).

問3 日本文と同じ意味にするために、(   )内に入れるべき語句を番号で選びなさい。

1.日本人は勤勉な国民だと言われている。
The Japanese are said to be (   ).
➊a diligent people ➋diligent people ➌the diligent people ➍diligent peoples

2.私は時給で働いている。
I am paid by (    ).
➊an hour ➋the hour ➌hour ➍hours

3.そこには5人入る余地がある。
There is(    ) for five people there.
➊room ➋a room ➌the room ➍rooms

4.金持ちが必ずしも幸福ではないとよく言われる。
It is often said that are not always happy.
➊rich ➋an rich ➌the rich ➍riches

5、警官は泥棒の腕をつかんだ。
The police officer caught the thief by (   ).
➊hand ➋a hand ➌the hand ➍the hands

6. 私は1日に3回歯を磨く。
I brush my (   ) three times a day.
➊tooth ➋tooths ➌teeth ➍teeths

【解答】名詞に関する練習問題

問1
1-1

「日本海にはいろいろな種類の魚がいる」 fish は通常、単複同形。種類を表すときには four kinds of fish が普通だが、four fishes と複数になることもある。

2-4

3-2

「運賃」には fare を使う。

4-1

「彼が足を伸ばす余裕が十分あった」 room には 可算名詞の「部屋」という意味の他に、不可算名詞として「余裕」という意味がある。

5-4

「なぜ彼女はいつも気どっているのか」put on airs は「気どる」という意味の熟語。

問2
1. taxi

限定詞の使い分けがポイント。inの後には冠詞や所有代名詞(my など)が必要ですが、byの後は無冠詞。

2. Boy

「彼は少年だが、世の中を知っている」「譲歩」を表す 「補語 + as [though] + 主語 + 動詞」 の形式で補語が単数名詞の場合、不定冠詞が省略される。

3. use

「of + 抽象名詞 」で形容詞になる。

代表例➊of importance = important
➋of great important = very important

問3
1-➊

the Japanese「日本人」は総称的用法。 be said to ~「~すると言 われている」 people は「人々」という意味で複数形として扱われるが、 「国民、民族」という意味もあり、これには単数形・複数形がある。

2-➋

3-➊

room が無冠詞だと「余地、余裕」という意味。

4-➌

「the + 形容詞>」は 一般的には複数名詞に相当する。the rich で「金持ち」という意味 (rich people)

5-➌

「他動詞 + 人 + on the + 体の部位」で「人の….を~ する」という意味。

6-➌

「歯を磨く」はbrush [clean] one’s teethteeth は tooth の複数形。

いいなと思ったら応援しよう!