ロジカル思考・デザイン思考・アート思考
ロジカル思考、デザイン思考、そしてアート思考。時代により、注目の思考法が変わります。しかしながら、結局のところ、すべてが重要な思考です。ビジネスの世界において、すべてを身に着けているひとが、高いパフォーマンスを発揮できるといえるのではないでしょうか。諸説ありますが、それぞれの定義を整理しておきます。
ロジカル思考;一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方
アート思考;アーティストが作品を生み出す時の考え方や思考プロセス
デザイン思考;実践的かつ創造的な問題解決もしくは解決の創造についての形式的方法
単純に、ロジカル思考+アート思考=デザイン思考というわけでもなさそうです。しかし、ロジカル思考とアート思考共に高い能力を有している人にとっては、デザイン思考が有益に発揮できるといえそうですね。
ファンクショナル・アプローチ(FA)の思考システムは、ロジカル、アート、デザイン思考をすべて包括しています。FAの定義です。
FAとは、より価値の高いあるべき姿を創造するために、対象をファンクションから分析し、本質やメカニズムを探究することで、先入観を取り去る一連の思考システムである
FAには、ジョブプランが存在します。対象(モノやコト)をまず、独特の方法で徹底的に分析し、メカニズムを解明します。このステップでは、ロジカル思考法と、デザイン思考法を大いに発揮します。同時に、固定観念から、大きく離れ、本質を見出すプロセスです。
その後、大なるアート思考で、創造力を発揮します。
さらに、発散思考と収束思考を繰り返し、デザイン思考も発揮しながら、革新性高いあらたな価値を創造していきます。
FAの熟練者は、ロジカル思考、アート思考、デザイン思考を効率よく切り替えながら、価値創造のプロセスを実行しています。
FAは、米国で誕生後、70年以上世界中で使われ続けています。ロジカル、アート、デザイン思考と注目の思考法が変遷し叫ばれ続けるなか、変わらず、すべての思考法を包括し、技術とノウハウを継承し続けています。FAが支持され続けている理由が、あります。シンプルな原理原則、破壊的革新力、そして成果が示す論理的根拠です。
実力派は、使い続けています。
村上紀子
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