映画LOVE LIFE ろう者俳優起用と手話
9月9日から全国で上映される映画『LOVE LIFE』
ヴェネチア国際映画祭の様子をYouTube動画やSNSで見ることができました。
手話の世界にいるので、この映画はろう者の俳優 砂田アトム氏が
出ていることがとても大きな注目ポイントでした。
砂田アトム氏、ろう社会で知らない人はいないんじゃないか?と思う
超~有名人です。https://www.deaf-atom.com/
現地での記者会見の様子もYouTube動画で見れたのですが、
そこで記者から手話について質問があったようです
(イタリア語でまったくわかりませんが(・.・;))
その際の深田監督と木村文乃さんの答えが、まさに私が伝えていきたいと
思う内容だったので、シェアさせていただきます!
深田監督
「手話ということに関して言うと、まず手話というのは一つの言語ですので今回の作品では特別ではない一つの言語として扱っています」
木村文乃さん
「初めてだったんですね、手話を学んだのは。なんですけれども手話と向き合えば向き合うほど手話というのは手のしぐさというか動作というかそういうことではなくてイタリア語や英語そういうものと変わらない一つの言語なんだなという風に思うことができました」
砂田さんには、映画出演に関しての質問
砂田アトムさん
「台本を見た時に、ろう者の生活様式やろう者の文化を取り入れた
台本になっていて嬉しかった。これまでのテレビや映画では
ろう者はかわいそうという描かれ方が多く抵抗があったが、
LOVE LIFEではお涙頂戴のような場面は一つもなかった」
砂田アトムさん 続き
「ろう者は耳が聞こえなくて不便、かわいそうという描き方は一切なく
そこに感動したし嬉しかった。
木村さんと演じた時に、ろう者には目には見えないルールがあり、その中
の一つが目を合わせること。それが重要なポイントになっている。
聞こえる人は目を合わせることに抵抗を感じることが多いが、木村さんは
しっかり目を合わせ演じてくださったことで、シーンに深みが出たと思
う。世界公開ということで、ろう者の生活様式や文化を知っていただけた
らとても嬉しい」
さらに深田監督は、読売新聞オンラインの取材で
この深田監督の言葉がたくさんの人に届いて、当たり前の選択がなされるようになってほしいと強く強く思います。
例えば、日本人役をアメリカ人やイタリア人が演じると
大きな違和感を感じるように、ろう者から見ると手話が母語ではない
聴者がろう者役を演じることは大きな違和感(嫌悪感)を感じること。
日本手話が言語であり、ろう者役はろう者が演じる。
当たり前のことが早く当たり前になりますように!
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