【オトウト✳︎見聞録❇︎1】
ファーストインプレッション
『お腹の中から赤ちゃんが生まれるのが嫌で女の子になりたく無かった』
6歳の異母弟に初めて聞いてみた。
ママのお腹の中にいた時のこと、覚えてる?
…じゃあ、生まれる時のことは?
この手の質問は、子供たちが慎重になる。
初めて質問されたかもしれない。
その時は一瞬ポカンとするだろう。
自分で初めて強制的にその事に想いを馳せる瞬間だ。
子どもはそれまでの人生経験で、大人と親に変に思われるポイントを知っている。
この質問に素直に答えることは危険である…と、すぐ様察知する。
だから、オトウトの口は重かった。
さっき神様に会ってみたいって言ったでしょ?
Kくんはお空の上で神様といっぱいお話ししてるよ。それで、どのママがいいか相談してるはずだよ。
え?神様って、頭の上にフラフープがある人?
実はお姉ちゃんもKくんと一緒で忘れちゃったんだ…。
そう言ったら、オトウトがフフッて笑った。
それで、いきなり話し始めたのが、男の子に生まれた理由だった。
へーそれで男の子に生まれたんだー。
へー!
そこまで話すとオトウトは私からパッと離れてパパのところへ全然違う話をしに行ってしまった。
…まるで、誤魔化すように。
今回はここまで。
また折を見て話を聞いてみよう。
喜びの循環^^