みよしという女。
久方ぶりにみよしに会いに行った。
老婆になってなお、野獣のように目をぎらぎらとぎらつかせて、突進する雄牛の様に制作活動をやめない見事なアーティストだ。
若いアーティストの受け皿にもなっているジャンキーな画廊を主宰しているにも関わらず、みよしは全くのアナログ人間だ。
Clubhouseという仕組みを話していたら、ひとこと、勿体ないと漏らした。
さすが、切れ味がよい。
みよしのそういうところ、大好きだ。
つまり、思い付くままに発信するのは、勿体ないとみよしは言うのだ。
これは、ことアーティストに言及しているが、もっと自分の中で溜めて溜めて、煮詰めて発酵させて腐臭がするまで自分の中で料理する。
そうやったのちに世に出す方が私はいいと思う…と、それがその半生を掛けてみよしが導き出した解だ。
私もその意見にも共感するが、幾分みよしより後の世代と言うことで、また違った意見も持ち合わせている。
なんにせよ、みよしはやはり猛々しい雄牛のようだ…と、感嘆を漏らすばかりだ。
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喜びの循環^^