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FB ライブを"ポチッ"から癌サバイバ一に 第13話

クリスマス


2020年も過ぎ去ろうとしていた。

よくめまいを起こした。血液検査の結果、医師はナトリウム不足を指摘。胃ろうから水分を摂取するときに塩分の錠剤を入れた。塩は良くないと先入観があったが、大切な栄養で良質の塩は大事だと気づかされた。

携帯でネットを観る時間が増えた。上岡良子さんという女性主催の"Womens サミット" という宣伝が目に留まった。数人の女性が登壇し、スピ-チをするようだった。FBが大嫌いだった私、普通ならば絶対にしないが、なぜかポチッと参加をタップした。 

上岡良子さんのメッセージ、

"辛い、苦しい経験が誰かに勇気を与える!"                                                       私の心に刺さった 。
『私のこの辛くて苦しい経験が誰かに勇気を与える!!』

"すてべの経験は宝!"
『私のメッセージを必要としている人がいる!』

" 覚醒!"                                                                                                            のめり込むように、このサミットを視聴した。

サミット後も私は上岡良子さんさんの講座、7DAYS チャレンジを続けて受けた。そのお講座には日本、イタリア、オーストラリア、アメリカ、世界中からの女性参加者がいた。

"なかったら、作る!"

 "できない、ではなく、できるにフォ-カス!"

"暇だから不安になる!"

"まず、行動!行動しながら決めていく!"

などなど。一つ一つのメッセ一ジが私を力づけた。

私のホ-ムドクタ-でもある背筋のピンとした70歳のおばあ様の医師が乳がんになり診療所を閉じることになると聞いた。彼女はまず、手術をしたそうだ。外はすでに真っ暗な12月の寒いある日の夕方、家のベルが鳴った。誰かと思えば、痩せたその先生が重そうな医療バッグを持って立っていた。私はリスクパ-ソンなので、コロナ禍で外に出ない方がよい、診療所に来るのはできるだけ避けた方がいい、だからインフルエンザの予防接種をしに来た、という。何度も電話をしたが受けなかったので直接来たと。驚きと感謝の想いで胸が一杯になった。私のような外国人に、わざわざ家まで、乳がん手術の後に!先生もリスクパ-ソンなのに!私には彼女が患者を助けるという使命感に満ちた看護婦、ナインチンゲ-ルに見えた。

ハッピ-ト-クというお講座にもオンラインからポチッ。12月21日の説明会、私以外に2名申し込んでいたはずの方々が現れず、池田晴美先生と1対1でのお話。私の滑舌のレハビリにも良いので、試してみようと申し込んだ。毎週、水金の世界朝礼では、身体のウォ-ミングアップからスタ-ト、早口言葉などの滑舌練習。その他、毎月催されている色々なお講座では、マインドをハッピ-にすることもたくさん学んだ。“脳は主語がわからず、他人に対して悪く言う言葉は自分のことだと理解する”、には驚いた。自分が発する言葉を、意識してポジティブにすることは、身体にも良かった。


時はクリスマス。ドイツのクリスマスは日本と違い、サイレントナイトになる。24日はお店は午後まで。ほとんどの飲食店も閉まる。25日、26日は祭日でお休み。電車も運行数が減り、人々は故郷に戻ったり、家族でクリスマスを祝う。毎年、子供は父親のところに行き、私は一人。娘たちは年末に戻って来て、一緒に紅白をみる。そして年始は私は漫才をみ、ゆっくりと子供と一緒に過ごすのが我が家のクリスマスと年末年始だ。今年はおせち料理を注文。週に3回胃ろうを消毒に来てくださる方は、クリスマスもお正月もなく、25日のクリスマスにも来てくださった。ドアのベルが鳴り、彼女は素敵なリボンがついている木製のライトをオンにして立っていた(写真添付)「Frohe Weihnachten!メリ-クリスマス!」





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