嫁の言い分、聞いてくれ
嫁VS姑の激しいバトル…まではいかないけど、くすぶってます。
どうやって落とし前つけたらいいのか分かんないので、ここで一発吐き出します。いわゆるガス抜きです。
事の始まりは今朝、家の裏庭での出来事。
家庭菜園化している我が家の裏庭で、半ば使い物にならなさそうな大根を抜こうとしていた私に向かって
義母が窓を開けて大声で言った。
「ノリコさん!トイレ掃除終わったよ!!」
(はい?)
(なぜそれを今、そこで言う?)
(わざわざそんな大声で・・・)
と、いぶかったが、気持ちと裏腹に
「はーい!お疲れさまでしたー!!」
と、とりあえず明るく返事を返しておく。
腰を据えて大根を抜こうとしていた私は思いっきり出鼻をくじかれ、
良からぬ考えに取りつかれ始めた。
以下、私の心の中。
「ちょっとー!あんな大声で言ったら隣近所に丸聞こえじゃんよっ!!」
「…つか、お義母さんのあの一言で私、❝鬼嫁❞決定じゃん!」
「詳しい経緯を知らない近所の方々にそのまんま聞かれたら誤解されること必至・・・。」
せっかくの清々しい朝を大いに汚されてしまった私は一人悶々と考え始める。
隣の○○さん、そう言えばさっき外にいたよなぁ・・・。
向かいの△△さんに知れたら、すんごい尾ひれをつけて噂されるんだろうな。
・・・てか! 私、なんも悪くないんだけど!!!
そうなんだよ。噂話ってのは他人の生活のたった1コマを切り取って面白くでっち上げればそれでヨシ!しかもそれで当人たちが一層こじれでもしたらなおヨロシ!
という、無責任極まりない行為なんだよ。
だけど近所には噂話が大好物な婆さんが割といて、とにかく他人の不幸を狙ってる。
今回の件も運悪く聞かれてたらいい話のネタにされちゃうんだよなあ・・。「あそこの嫁さんは見かけによらずキツイよ。」って。
できるなら・・
万が一つでもチャンスがあれば(絶対ないけど・・)
近所の婆さんの良いように噂をぶちまかれる前に弁解したい。
事の真相はこうです、と。
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我が家は半二世帯住宅。
1階部分は老いた義両親が主に使っていて、2階部分は私たち家族4人。
玄関、風呂、納戸を一緒に使わせてもらってる。
2階部分は4人で住むのはキツイけど、幸いトイレはある。
遡ること去年の9月。
コロナウィルス蔓延の中、家族の中でワクチンを打った者と打っていない者とに分かれてしまった為、家の中で半隔離状態を実行した。
幸い、家のトイレが1階と2階にそれぞれあったため、
私は1階のトイレを使わせてもらうことに。
ところが、エライことが判明した。
トイレがメチャ汚い。
私は愕然とした・・・。
「一体いつから掃除してないんだ・・・?」
義母は、少なくとも私が嫁に来た時は 潔癖症か?!と思うくらいに
きちんとした人だった。
それが、病気⇨手術⇨鬱病⇨せん妄(※)⇨回復を経て、今は認知症が入っている。(本人は自分のことを至ってしっかりしてると思っている) ※せん妄:原疾患(もともとある病気)や薬の影響など、何らかの理由で、一時的に意識障害や認知機能の低下が起こる状態
認知症のせいなのだろうか・・・?
そもそも、お義母さんが「ちゃんと掃除していたよ!」と言ったとしても この状態?
しばらく途方に暮れていたが、やっと気を取り直して
仕方ない、掃除するか・・・。
トイレ掃除は難航を極め、気が滅入りそうになりながら
数日かけて少しずつキレイにしていった。
1階のトイレを使わせてもらいつつ、様子を見ていても義母はトイレ掃除を全くしない。
???
やっと家族全員がワクチン接種済ませ、家での半隔離状態を解いた後も私は1階のトイレの様子を見ていたが、義母が掃除する様子もした形跡もなかった。
ヤバい!!
このままではまたアノ恐ろしい状態に戻ってしまう!
ということで、急遽「1階のトイレ掃除当番表」なるモノを作成し、トイレの中に1枚、台所のカレンダー脇に1枚貼り付けた。そして義母に説明、協力を仰いだ。
といっても協力してあげているのは私なんだけど・・・。
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こうした経緯で1階のトイレの清潔はとりあえず守られているのだが、
おかしなことに義母は自分のノルマをこなすといつも
「ノリコさん、トイレ掃除やったよ!!」とわざわざ報告してくれるのである。しかも、❝やってあげた!❞と言わんばかりに。
チョット マテ!
このトイレはあなた方が使っているのだから、自分できれいにするのは当たり前なんだよ?!
こう言いたいのはヤマヤマだが、どうせ言っても通じない。
・逆切れされてヘソ曲げられても困るしな・・。
・もしかしたら悪気はないのかもしれない・・。
(⇧)私の中でこんな葛藤が渦巻く。
しばらく前から義母の言動には、しばしば理解に苦しむものがあり
モヤモヤは残るし蓄積していく。
今日の出来事は日々のそんなモヤモヤ感を
近所の何も知らない婆さんたちに格好のネタとして心無い噂話にされるかもしれない、という焦燥感に私は打ち負かされてしまった。
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(何十年も前に神父である先生がおっしゃったコトバ)
誰もが年老いていくのだけれど、気付いたことがある。
良い齢令の重ね方をするにはそれなりに精神力(自制心)が必要なんだな と思う。
我が家の義両親、私の両親、近所の年配者たち、その他大勢のお年寄りたち。
みんなの年を取っていく姿を横目に見ながら、自分はああはなりたくないなと強く思う。
あ、もちろん良いところもあるよ!
でも、年とると「タガが外れっ放し」になるみたい。
今まで抑えていたわがままな部分が前面に出ても平気になっちゃうらしい。
エラそうなことを言うつもりはないよ?
ただ、自分は人に嫌がられる年寄りにはなりたくないなと切に願い、 そのためには精一杯気をつけなければいけないと自戒するのである。