子供の頃に好きだった、「夕涼み」のあの時間を
梅雨らしく雨が続いています。太陽がのぞけば、もうすっかりと夏の気を感じるほどになりました。
一年がすでに折り返しを迎えたのですね。
私が子供だった頃のなつとは、様相の変わった夏ですが、それでも私は、夏という特別な季節が、いまでも大好きです。
1.記憶の中の美しい夏の刻
昔の夏といえば、夜になると、日中とは違い、少しだけ涼しさが戻ってきたものです。
「夕涼み」という、涼やかな響きの言葉もあるくらい、過ごしやすく、体のほてりを癒す時間帯というものが存在していました。
私はそのつかの間の涼やかな時間が大好きでした。
窓を開け放して、扇風機をつけたら、お決まりのように、きんきんに冷えた、冷たい麦茶か、濃いめのカルピスを飲む。
その解放感がたまらなく幸せで、一年のうちに、この季節にしか味わえない特別な時間でした。
2.酷暑を作り出したのは、きっと私たちなのだろう
大人になってからの夏はといえば、うだるような暑さで、夜ですら、息苦しく、エアコンなしでは、どうにかなってしまうのではないかという暑さが、秋口まで続くという始末。
日本はいつから亜熱帯地方になったのだろうかと思ってしまうほどの厳しい暑さで、私の大好きな「夕涼み」という言葉なんて、聞く機会はとんとなくなってしまいました。
苦しい暑さに、文句の一つでもいいたくなるけれど、きっとこの暑さを作りだしたのは、自分たちの便利さや、欲だけで、社会をつくってしまった私たちが、大きな原因なのだろう。
3.自然に近づき、本当に大切なことを真正面から受け止めたい
今年は鎌倉に引っ越してから初めての夏を迎えます。
暑くなりすぎた地球の声を、今までよりも、真正面から受け止められるような環境に引っ越しをした、初めての夏です。
昔の人達は、良く知っていたように、自然に寄り添いながら暮らす知恵や、これまで、育て損ねてしまった、心の奥底に、揺らがぬ自然への敬意を、これからの人生でじっくりと育てていきたいと思っています。
そして、できることから、ひとつひとつ。
また、昔過ごした、あの美しい「夕涼み」 の時間を、未来の地球に取り戻すために 、 自然に好かれる暮らし方を模索していきたいと思っています。