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ポリグロットから学ぶ語学学習の秘訣

Polyglot ポリグロットと呼ばれる人たちをご存知でしょうか。

母国語以外に、いくつかの外国語を自由に話せる・操れる人たちです。彼らは多言語を学び習得している人たちで、2-3ヶ国語以上は普通に話せたり勉強していたりしています。10カ国語以上学んでいる人もたくさんいます。

私はこのポリグロットといわれる人たちの本やブログなどを読んだり、SNSをフォローしています。だって、複数の言語を学び話せる人たちですから、彼らの経験から学べることが大いにあるはず、そんな思いから彼らの動向をチェックしています。

おすすめのポリグロット

主に発信言語は英語になりますが、時に、彼らの学んでいる、または話せる言語での発信も見られます。ブログやTwitter、 Instagram などのソーシャルでも発信されていますので、ぜひチェックしてみてください。

Lindie Botes

現在シンガポール在中でYouTubeを中心に情報を発信。日本語と韓国語をはじめ、10カ国語以上を学習中。福岡で開催されたPolyglot Conference 2019にゲストスピーカーとして参加されていました。

Mari Polyglot 

ベネズエラ出身で、5ヶ国語を話します。彼女の呼びかけで始まった今年の1月の30 Days PolyglotTweetチャレンジ、私も韓国語で挑戦しました。

Benny Lewis

アイルランド人。本Fluent In 3 Monthsとサイトで有名。私はこの本を持っていて、しかも本人に会えるミートアップに参加して本にサインをしてもらっています。

https://www.fluentin3months.com/

Alex Rawlings

ロンドン出身で現在はバルセロナ在住。15ヶ国語以上の学習経験あり。“How To Speak Any Language Fluently”という本を2017年に出版。まだ読んでいないけれど、読みたいリストに入っている本。

Multilin Girl

日本人のポリグロットさん。Twitterをフォローさせてもらっています。ブログを読んでみたけど、なかなか読みごたえがある内容です。12ヶ国語を話されます。

私が最初にポリグロットについて知ったのは、Benny Lewisさんの「Fluent in 3 Months」を読んだ時でした。それまでは、英語とスペイン語だけを学んでいましたが、この本を読んでから他の言語、特にエスペラント語に興味も持ち、勉強を始めました。

私は決してポリグロットになりたいわけじゃなくて、彼らの勉強の仕方やメンタル面が非常に参考になっています。

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また、この本に書いてある内容は、自分が日本語を教える際にとても役に立っています。私は、どの言語でも習い始めたDay1から話す・使ってみるべきだと思っているのですが、この考え方は彼の本や考え方から来ています。

言語学習に100%捧げよう

先日、Mari Polyglotさんのインスタグラムでこれを見ました。言語学習において何が大切か、という話なんですが、彼女の意見は、

テクニック20% 
マインドセット20%
一貫性 60% 

各項目について私の意見を書きます。

テクニック20% 

言語学習において、テクニックは絶対にあると思います。昔のように教科書だけで勉強していた、現地に行って学んでいた、ということがメインだった時代はもう終わりました。

世の中にはあふれるほど、数多くのリソースが存在します。その中で自分に適した方法とリソースを見つけ、さらにそれを最大限に活用させることが大切だと思います。

リソース不足で絶対損をしている、遠回りしている人は多くいると思います。でも、自分にあったリソースを見つけるのがけっこう大変で、結局いろいろな方法やリソースに手を出してしまった結果、すべてが中途半端になってしまうという罠もあります。

でも、効果的に単語を復習する方法、例えば、エビングハウスの忘却曲線を取り入れて、ピンポイントで反復学習をしていくとかは、テクニックの1つだと思います。


マインドセット20%

常に前向きでいること、心身ともに健康であることは大切です。そして何より学習が楽しくないといけない。苦痛になってはいけないのです。

例えば、語学学習をしていると自分の進度を他の人の進度と比べてしまったり、他の人の勉強法がとてもすばらしいものに見えてくることがあります。

私はそれを、罠、と読んでいますが、他の人と比べることほど、メンタルに悪いものはありません。他の人と比べるのではなく、一年前や半年前の自分と比べるのがいいと思います。

きっと一年前より今のほうが勉強している言語のレベルは多少なりとも進んでいるはずです。だから他人とは絶対比べない。私もこれはよく陥る罠なので、気を付けています。

一貫性60%

学んでいる言語に毎日どれだけふれるか、毎日の生活の中でその言語に触れる機会が多いほど上手になる、とこのMariPolyglotさんは言っています。それを一貫して続けること。

私はこれが一番大切だけど難しいかなあ、と思っています。現在韓国語を勉強していますが、一日のうち何時間、韓国語に触れているでしょうか。1時間もあるかないかです。きっと韓国語を聞き流すといった、ことも必要になってくるのかなあと思っています。

よくポリグロットが言っているのですが、とにかく生活の中で使っている言語をその学習言語にするといい、と言っているのですが、現地に行けない・住んでいない場合はどうすんの?って思いますよね。だから、ラジオなどの音声を流しっぱなしにするとか、スマホの第一言語設定をその言語にしてしまう、とか、そういうことをしてまでその言語に触れよう、と言っています。

また、独り言のように、または独り言をターゲット言語でつぶやくといい、とアドバイスをしている人もいます。私はまだそういうこともできていません。むしろとっさに韓国語でつぶやくこともできない!まだまだですね・・・。

最後に、小さい勝利を積み重ねよう

最後に、これは言語学習には直接関係ないけれど、あるVoicyのパーソナリティさんが、毎日の小さい勝利(積み重ね)がモチベーションアップにつながる、ということを言われていました。

私の韓国語学習の場合、習った文法や単語を使っていろいろ文をつくってみて、それを韓国人の言語交換パートナーさんに送ってみます。彼女から返事や訂正をもらったとき、ものすごく満足感や達成感を感じます。書いている文は本当に初級の簡単な文ですが、その積み重ねがきっと大きなゴールにつながるんだろうな、と思っています。

みなさんは、この3つのポイント、どう思いますか。


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Japanese with Noriko、イギリス在住オンライン日本語教師
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