あなたも病気も悪くない。内臓からのサインに感謝して心身を整えよう
最近よく質問をいただきます。
「HSPなんですけど、漢方薬で治りますか?」
「ADHDは治りますか?」
「治る/治らない」よりも大切なことがあると思います。
あなたや器質や病気は悪くない…。
みんな同じじゃないから、自分らしく生きていいんだよ。
比較を止める
神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。
薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。
今年が火運不及の年で、精神的なことや器質について悩む方が増えるだろうなぁ…とある程度は予測していました。
それが、予想以上に多くて…。
「HSPなんですけど、漢方薬で治りますか?」
「ADHDは治りますか?」
「家族がうつ病なんですけど、治りますか?」
いつも言うのは、「それがダメではないんですよ」ということ。
「良い」とか「悪い」とか、「治る」とか「治らない」とかではなく、まずは「自分らしく生きる」ということを大切にして欲しいと思います。
「普通じゃない」と思うのは他人との比較から生まれるもので、あなたはあなた。
そこに「普通」とか「普通じゃない」とか、ないんです。
「みんなみたいになりたいなぁ」という気持ちは分かります。
私もまぁまぁややこしい器質なので…。
でも、「みんな」が正解とは限らないです。
「素敵なお洋服を着るために背が高くないと」と思っても、明日背が10センチ伸びることもなく…。
でも、背が低くてもオシャレを楽しむこともできるし、プティのモデルさんもステキです。
器質とか体が弱いとかも、これと似ていると思います。
「あの人みたいに明るく元気に笑顔で過ごしたいなぁ…」と思っても、その人が本当に幸せかどうかは分からない…。
逆にポジティブ過ぎて仕事でミスをして大きな迷惑を掛けているかも…。
でも、真面目でコツコツする人はそういうことはしないし、多くの方が助かります。
どんな人も、必要なんです。
私はスタッフたちにおいても、そう思っています。
みんながみんな、私の右腕にならなくていいし、適材適所でやれることをやってもらっています。
まずは、比較を止めて、自分をしっかり見つめることからやってみるといいですよ。
私は毎日朝晩、ジャーナリングをしています。
ノートを開いて思いつくことをただ書くだけですが、「え?そんなことを思ってたの?!」ということも多々あります。
そこから「じゃ、これをやるためには…」と手帳を開いたり。
自分が好きなことややりたいことを企画するから、ワクワクします。
逆に問題点も明確になるので、対処法が分かって、不安も減ります。
ジャーナリング、おすすめです。
目的は「中庸に戻す」こと
ありがたいことに、私のもとには全国からお悩みを持った方がいらっしゃいます。
まずはお辛い気持ちを受け止めますが、そのあとは「中庸」のお話をします。
辛い症状や病気も、嫌だなと思う器質も、悪くないんです。
ご自身もですが、ご家族や大切なパートナーさんはそこをもっと信じて欲しいです。
大切な人だからこそ不憫に思ったり、「なんとかしてあげたい」と思うのでしょうけど、その人はその人の人生を生きていて、私たちがコントロールできることではないのです…。
だからといって、放置しろということではなく、まずは信じてあげましょう。
そして、ご本人様の考えや気持ちをしっかり聞いてあげましょう。
否定せずに…。
うまく話せない方もいます。
「ごめんなさい…」とずっと言う方もいます。
「いいんですよ。思いついたことをどんどん言って下さい」と言うと、涙をポロポロ流される方も…。
「治りたい」というより、「辛い」ということが先行していることも多くて、それがぐちゃぐちゃになってどうしようもなくて疲れている方も多いです。
しばらく気持ちを聞いていると、ふとした瞬間に「なんだかスッキリしてきました」と言われます。
私は心理カウンセラーではありません。
だから、傾聴することしかできないのですが、まずは整理整頓をしないと漢方カウンセリングもできないのです…。
心と体は繋がっているので、体を整えると心も整ってきます。
「まずは体を中庸に戻していきましょうね」と言って、診断が始まります。
自分の中庸が基準
西洋医学は、多くの方の平均値を基準に良い悪いで考えます。
「血圧が130以上で高血圧」というような診断です。
でも、血圧が少し高めの方が良い方もいます。
高齢で筋力も少ない方は血圧が低いと動けません…。
季節によっても違います。
私が講演会などで話すときも、少し高めぐらいがちょうどいいです。
一概に「この数値を越したらダメ」ではなく、その方が置かれている環境やバランスも考慮しないといけません。
体型や体格、年齢や性別、時間の過ごし方、生活リズム、食生活、お住まいの地域の気候、会社の環境…
みんな違うので、そこをパーソナルにチェックしていきます。
体力の差もあります。
寝なくても元気な方もいれば、ちょっと動くとしんどい人もいます。
どちらが正解でもないし、元気な方は元気に過ごして、しんどい方はゆっくり過ごせばいいんです。
中医学では「自分の中庸」を基準として考えます。
その中庸を一緒に見つけて、どれぐらいずれて、どうやって戻すのかを考えるのが私の仕事。
みなさんはご自身のことしか見ていませんが、私は多くの方を見てきたので、俯瞰で見ることができます。
「私、何やっても遅いんです…」と言う方でも、「すごく細かいところまで勉強しているよ。丁寧にやっているから遅いと感じるけど、コツコツしていると必ず結果が出るよ」と言えます。
「そっか。遅いんじゃなくて丁寧なんですね。細かいことが好きです。ハンドメイドとかもするんです。大雑把な人だったらできないですもんね」
「そうだよ~!!私無理だもーん!(笑)尊敬する!!羨ましい!!」
中庸に戻すための薬膳
普段、漢方カウンセラーとして診断と投薬をしていますが、できれば食べもので整えられるようになって欲しいと思っています。
でも「何がなんでも食べもので!」というのは違うな…と。
食べるということは、食べものを受け入れる内臓が働くということが同時に発生します。
内臓が整っていなければ、食べものを消化吸収して栄養を作ることができません…。
受け入れて、消化して、作ってくれる内臓がご機嫌でいてくれるからこそ、食べものの力が発揮できるのです。
その消化吸収システムも様々な要因でダウンするので、「なぜ消化吸収システムが動いていないのか?」を見ながら漢方薬を選びます。
あとは、早く整えた方が良いと判断したとき。
病気があると「気」が戦おうとします。
気を消耗するのです。
つまり、長患いは気が減って、さらに長引く…ということ。
このあたりのことを相談しながら、何を使うかを考えていきます。
でも、「治す」のは私ではなく、お客様ご自身です。
「薬を飲んだから安心!」ではなく、日頃から自分の体調の変化に気付いて欲しいのです。
症状は悪ものではなく、内臓や体からのサインです。
ありがたく受け止めて、「で、どうしよう?」と考えましょう。
あなたも症状も病気も、器質も性格も思考も悪くない。
「ちょっとクセがある」と認識して、「だから、こうしよう」というように考えましょうね。
大事な大事な自分と内臓さんたち。
愛してあげましょう。
食べものを食べたから治るのではなく、日頃の内臓さんとの会話の中で選んだ食べものが、しっかり働いてくれるようにしましょう。
食べものを「選ぶ」ことが薬膳ですが、ただ選ぶのではなく、診断ができるようになって欲しいです。
「パーソナル食医」を増やす
すべてを自分でするのは、なかなか難しいことです…。
だから、パーソナルに診断して食べものを選べる「パーソナル食医」を増やしたいのです。
スクールをリニューアルして開講するセミナーは、「パーソナル食医養成セミナー」っという名称にしました。
体の「動」と「静」のバランス
「思考」と「感覚」のバランス
内臓同士のバランス
ただ食べものを選ぶだけでなく、これらのバランスを診断して本当に必要なものを選んで組み合わせることができるのが「食医」。
人や症状を否定するのではなく
「何を食べたらいい?」ではなく
「なぜそうなっているのか?」を常に考えられる「食医」。
「治そう」ではなく「整えよう」と思える「食医」。
パーソナル食医になるために学ぶことで、自分の心身も整って豊かになっていきます。
その仲間たちとの交流を深める場を作るために、クラウドファンディングに挑戦しようとしています。
「食医が日本の医療を替える」と信じています。
食医の養成に力を貸してもらえると嬉しいです。
3月9日(木)21時からは、お粥のゆきこ先生とインスタライブだよ~!!
フォローして、ご覧くださいね!
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おしまい。
2023年春、薬膳スクールは「咲美堂中医学院」としてリニューアル!!
「パーソナル食医養成セミナー初級・中級・上級」が開講します。
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