気管支炎の記録(5)漢方薬や薬膳
このシリーズは、話すことがメイン業務である私が「気管支炎で声が出ない」という致命的な病気になったことの記録です。
今回は、自分で処方した漢方薬と実際にしていた薬膳についてです。
漢方薬の部分は実体験の記事で有料になりますが、中医学を学ばれている方や漢方薬に興味がある方のお役に立てると思いますので、ぜひご覧下さいね。
気管支炎の原因
神戸市中央区の咲美堂漢方薬房で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。
漢方薬店では、症状の対症療法だけでなく、根本的な原因に基づいてお話します。
咲美堂中医学院では、「覚える」より「イメージを膨らませて感覚を身につけて実践する」ことを大切にして、中医学・薬膳と九星気学を伝えています。
このシリーズは、話すことがメイン業務である私が「気管支炎で声が出ない」という致命的な病気になったことの記録です。
長くなるので、いくつかに分けて投稿しています。
順番に読んで下さいね。
(1)はじめに
(2)時系列と病院の選び方
(3)病院でもらった薬の考え方
(4)声がれや気管支炎のメカニズム
「気管支炎だからこの漢方薬」というものは、ありません。
気管支炎は、いろいろな原因でなります。
(4)声がれや気管支炎のメカニズム を読んで下さいね。
私の場合は、複合型です。
1.エアコンの風による乾燥(燥邪犯肺)
2.ストレスからの肝熱(肝火犯肺)
3.外食続きからの胃熱(胃熱)
4.夏に汗をかきすぎた(傷陰)
5.もともと肺が弱い(傷肺)
中医学では「本治」と「標治」をしていきます。
さらに優先順位を考えて、全体の比率を考えていきます。
私は、もともと肺が弱いので、肺を整えることは「本治」となります。
優先順位で並べると…
1.エアコンの風による乾燥(燥邪犯肺)
2.夏に汗をかきすぎた(傷陰)
3.もともと肺が弱い(傷肺)
4.ストレスからの肝熱(肝火犯肺)
3.外食続きからの胃熱(胃熱)を外したのは、もともとあまり強く出ていなかったのと、1週間以上経過してもう胃熱はないから。
ストレスはないことはないけど、今すぐどうこうというよりも、1~3を早急に対応しなければいけません。
まず
1.エアコンの風による乾燥(燥邪犯肺)に対して、乾燥しない環境を作ること+燥邪から熱化したため、熱邪を取り去ること
2.夏に汗をかきすぎた(傷陰)に対して、陰を作ること
3.もともと肺が弱い(傷肺)に対して、肺が好きな潤いを足しながら肺を整えること
をしていきます。
その中でも、「実するものは先に瀉する」の鉄則を使うので、「熱を取り除く清熱・瀉火」を強くしていきます。
強くというのは、メインで使ったり、量を多めに使うということです。
ただし、熱は潤いを奪う(熱邪傷陰)ので、清熱だけではダメなんです。
熱邪にやられたときは、必ず「生津」をお忘れなく!!
今回は乾燥を嫌って潤いを好む肺が傷ついたので、やりすぎぐらいの「潤肺」も必要です。
病院での漢方薬を断った理由
Cクリニック(内科)で咳止めや吸入をいただいたのですが、「漢方薬も飲んでみますか?」と聞かれたのです。
「へぇ~街のクリニックでも漢方薬を使うのね」と思って、「ちなみになんという漢方薬ですか?」と聞いてみました。
そして、「いらないです」と答えたのです。
それは、そのときの私の証には合っていなかったから…。
咳が出て声が出にくい=麦門冬湯という考え方だったのです。
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