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陰から陽へ変化の土用期間|産経新聞連載「薬膳のススメ」(128)

最近、なんとなく疲れやすい、やる気が出ない…
グルグルと考え事をしたり、落ち込みやすい…

これはもうすぐやってくる土用のせいかもしれません。
土用期間は年に4回あるのですが、今回の土用はいちばん厳しいです。

しっかり土用対策をしていきましょう!

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陰から陽の季節へ

神戸市中央区の咲美堂漢方薬房で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。きた池田のりこです。

漢方薬店では、症状の対症療法だり「イメージを膨らませて感覚を身につけて実践する」ことを大切にして、中医学・薬膳と九星気学を伝えています。

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1年を陰陽に分けると、春と夏が陽、秋と冬が陰です。

季節の変わり目の土用は、年に4回あります。
春→夏:陽→陽
夏→秋:陽→陰
秋→冬:陰→陰

ここまではエネルギーの以降もスムーズなのですが、問題は冬→春。
陰から陽に変わるので、ものすごくエネルギーが必要になります。

そのため、いろいろなところでバランスが乱れやすいのです。

この土用期間が、1月17日から2月2日なんです。
今年は2月3日が立春で、前日の2日が節分ですよ!

寒さはまだ厳しいものの、春の気が少しずつ増えて、新しい年が始まります。


この症状に気をつけて!

「最近なんとなく疲れやすい、やる気が出ない」という方も多いのではないでしょうか?

疲れやすい
胃腸の調子が悪い
体が冷える
モヤモヤする
不安になりやすい
気持ちが落ち着かない

このように身体的なことだけでなく、気持ちのバランスも乱れやすいのが土用期間。

季節は変動を繰り返しながら変わっていきます。

土用はリセット期間とも言います。
無理をせず、穏やかな気持で過ごしましょう。


薬膳ではこれ

土用の薬膳のポイントは3つ。

  1. 胃腸をいたわる

  2. 気血のめぐりを良くする

  3. 春の準備をする

消化吸収システムの脾胃がダメージを受けるので、刺激物や味の濃いもの、飲酒は控えましょう。

暖かいスープやお粥で胃腸をいたわると良いです。

大根、かぶ、にんじん、山芋、鶏肉をじっくり煮込んだスープに、生姜やネギを加えると体が温まります。

気血の巡りを良くするのは、酢、酒粕、玉ねぎ、バジル、鮭など。

昨日の作り置き薬膳おかずでも、これらの食材をたくさん使いました。


柑橘類やハーブなどの香りや少し苦みのある春野菜(ふきのとうや菜の花など)を加えると、春の訪れを感じながら次の季節の準備ができます。

このふわっと香る苦みには、デトックス作用もあるんですよ。
クマが冬眠から目覚めたら食べるのも納得ですね。

体調を崩しやすい時期でもありますが、同時に新しい季節を迎える準備をするチャンスでもあります。

移りゆく季節を楽しみながら、春に向けて食事や日々の生活を通して体を整えていきましょう。


▼このことについて、今週の産経新聞連載「薬膳のススメ」に書きました。

https://kenzenbishoku.com/media/pdf/250113_sankei.pdf


▼過去の記事については、こちらのマガジンをご覧下さいね。
https://note.com/noriko_ikeda/m/m46e2a67da394

次回は、2025年2月掲載の予定ですが、まだ日程が決まっていません…。
決まりましたら、こちらでお知らせしますね。


▼「薬膳と気学の未病先防カレンダー2025」もぜひ!!



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それでは、明日も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう~♪

おしまい。


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池田のりこ 漢方カウンセラー・国際薬膳調理師
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