ペイ・フォワードカフェでキフカッション初開催 ペイ・フォワード記事Vol.20
仙台のオーサムカフェで寄付について語らう会スタート
オーサムカフェは宮城県のペイ・フォワードの発信基地
仙台のオーサムカフェといえば、宮城県を代表するペイ・フォワードカフェ。なんと筆者が以前住んでいた福島県福島市のBLTカフェから学んでこの仕組みを取り入れたということは前にも記事に書きました。
私がこんなにも宮城県や東北からペイ・フォワードについて発信して、全国各地でこのムーブメントが広がるようにしたいかと、この福島からの流れを拡大したいと思ったから。オーサムカフェは私にこの決意をさせてくれた大切な場所なのです。
それで、オーサムカフェで何かを注文しようとしているお客さんを見かけると、すすっと横に移動して、「今こんなチケットがありますよ、使ってみませんか?」と自主営業活動を続けてきたのでした。(笑)
恩送りが様々な形で宮城県に広まりつつある!
ある日私がSNSを見ていたら、友人が恩送りのことについて書いていました。彼も「夢チケット」という形で子どもたちに恩送りする「フードリボンプロジェクト」を応援しているというのです。
早速お互いの活動について話し合い、意気投合。もっと寄付文化や恩送りの仕組みを広めるために何か行動してみよう!ということになりました。それが、オーサムカフェでの「キフカッション」の開催へと繋がっていきます。
キフカッションって何?
キフカッションとは、平たく言えば「寄付についてディスカッションすること」。詳しくはこちらの過去の記事をご覧ください。
去年の12月にキフカッションをオンラインで体験し、とても楽しかったので自分でもやってみたいなと思っていたのです。
それに、この時のキフカッションから分かったことは、
日本人が寄付に馴染みがないのは、生活の中に寄付の機会がないから。
そして、寄付ということに対して知ったり語ったりする場がないから。
ということでした。
そこで、私の大好きなオーサムカフェで、私の大好きなペイ・フォワードを盛り上げるためのイベント、キフカッションを開催することにしました。
キフカッションVol.1テーマ「ペイ・フォワードカフェって何?」
オーサムカフェ、二年越しの手ごたえ
オーサムカフェがペイ・フォワードの仕組みを取り入れてから二年近くになります。その間、どんなやりがいを感じてきたか、スタッフのしもちゃんよりエピソードを語ってもらいました。
オーサムカフェで愛を受け取った方が、体の芯と心の底から温められ、次の方に愛を贈りたくなったというこのエピソード。ペイ・フォワードの真髄がよく現れていますよね。
この他にも、親子で寄付について考える機会にもなったエピソードが。もともとペイ・フォワードのことは知っていたけれどチケット購入は初めて、という親御さん。お子さんにその意味を説明したところ、お子さんがペイ・フォワードチケットと一緒に貼り付けるメッセージカードを書いてくれたというのです。
人とのコミュニケーション、愛の循環を魂で感じるということは年齢関係なくできることですね。
次はこんなことにチャレンジしたい!にたくさんのアイディア
もちろんオーサムカフェも、現状に満足しているわけではありません。二年間続けてきたからこそ見えてきたこともあります。
・チケットを使ってもらいたいけれど、どうも敷居が高いよう。どうしたら使ってもらえるかな?
・店員が忙しいとペイ・フォワードについての説明ができない。どうやったら説明できるかな?
このような課題をシェアしてもらい、その場にいた人で色々なアイディアを出し合いました。
まずは、使ってもらうためのアイディアはこちら!
ペイ・フォワードについて知ってもらうためのアイディアはこちら!
このようにたくさんのアイディアを出してくれました。スタッフさんは、できるところから少しずつ形にして、もっと多くの方にペイ・フォワードチケットについて知ってもらい、利用してもらいたいと意気込んでいました。
ペイ・フォワード初体験を後押しする分かりやすい説明
この日のキフカッションに向けてスタッフさん達は、オーサムカフェのこれまでのペイ・フォワードへの取り組みをふりかえってまとめてくれていました。そして、どうすればペイ・フォワードを初めて体験する人にとって分かりやすい説明ができるのか試行錯誤してくれていました。
この日、ペイ・フォワードについて知ってはいたものの、チケットを使ったり贈ったりするのは初めてだという男性のお客様がいらしていました。
「どうすれば使えるのですか?」
という質問に、待ってましたとばかりに、練っていた説明内容を織り込みながら熱心に伝えました。特に工夫したのは「愛のバトン」という表現。この仕組みは、「チケットを贈るだけではなく、使ってくださる方がいるからこそ成り立つ愛情の受け渡し」なのだということを伝えるために生みだしたこの表現がよかったのでしょうか。お客様はペイ・フォワードチケットのコンセプトをしっかりと理解してくださり、まずはドリンクチケットを使ってくださりました。
その後も、チケットで受け取ったコーヒーを楽しみながら利用ノートに感想を記入したり、次の方へ贈るチケットの購入、メッセージ記入と、一連の流れを楽しんでくださいました。
ご自身の取り組みにもペイ・フォワードの仕組みを取り入れたいともともと考えていらしたそうなので、またお互いさまの精神が世に広がったなぁと思える時間になりました。
参加費はハートマネーで
今回このイベントに参加するには、自分のランチを注文してキフカッションを楽しみ、最後に自分が満たされた分を参加費として納める「ハートマネー」というやり方を導入してみました。自分の心に、自分がどれだけ満足したか、満たされたかを訊いてみる、という自己対話の時間を一瞬でも取ってもらえたら嬉しいです。
寄付にも色々な形があるんですよね。参加費についても色々な寄付の形を導入してみたいと考えています。
必ずしもお金だけではない寄付の仕方
先程キフカッションの中で、オーサムカフェがペイ・フォワードチケットを導入していることをもっと知ってもらうために店内で動画を流してはどうかというアイディアが出たと紹介しました。
「でも動画を流すためのPCがないのよ。どうしよう。」
というスタッフの声に、彼は友人に相談してPCを寄付してもらうことになりました。あの短時間で、あっという間に段取りをしてくださった彼は、お金以上の価値をオーサムカフェに提供してくださったといえます。
有形無形に関わらず、自分のできることで誰かの役に立とうとする心は本当に尊いですね。
キフカッション、まだまだ続けます!
次回の日程は6月2日11時15分からオーサムカフェにて。
次回のメインスピーカーは先程リンクを挙げたフードリボンプロジェクトの支援をしている方です。そしてテーマは、「恩送りの活動を広く知ってもらうには?」です。
この機会に寄付文化を体験し、深めてみませんか?
おまけ
トルコ・シリア地震の災害支援基金、オーサムカフェに募金箱を設置してまだ受け付けております!