「パターソン」への偏愛を綴った後に書き上げた詩。
左端に金色のツバメが刻まれたNOTE BOOK
H40S トランプを思わせる表紙のデザイン
ツバメ中性紙フールス
寝付けない時にサラサラと書いて、僕の汚れた残滓を吸い取ってくれる。
ボールペンでも万年筆でも、さらりと書き味が良くインクの乗りも良い。
夜中に開くノート。
雑踏も悪夢も現実も全て受け止めてくれる愛嬌で、パラパラと頁を捲ると一日の終わり。
本当はこのやるせなさを君に受け止めてほしいけれど、君はギリギリ手の届かない距離にいる気がしてしまう。
こんな時間だからかな。
互いの手の感触を覚えている筈なのに。
今だけは忘れてしまうんだ。
インクが染み込むのを見届けて、ゆっくりとノートを閉じる。
金色のツバメが心の煤を遠くへ届けてくれればな…。
そんな夢を見て独り目を瞑る。