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マレーシアで、健康診断(子宮頸がん検診込み)を受けてみた

弊社では、海外駐在員に対しても健康診断を受けよときっちりフォローが来ます。ちなみに35歳以上だと人間ドックを受けよとお達しが来るのですが、日本と全く同じプログラムをもつ病院がないため、それ相当の健康診断を受けることになります。その記録です。




予約

受けに行ったのはこちら。

受付に日本人看護師の方がいらっしゃるので、予約は日本語可。以前は日本人医師もいらっしゃったようですが、今はこの方おひとりのようです。

予約の電話を入れたのは先週でした。それでも取れちゃいます
会社から補助が出ることをいいことに、Female Platinum, RM1,680(≒42,000円)のパッケージを選んでみました。

前日夜11時以降の飲食禁止(水はOK)、当日朝9時頃には来てほしいと告げられる。検査着に着替えるし特にドレスコードは気に留めなかったのですが、それが後に仇となるのです…



受付

で、当日。
自分で運転して来たのですが、普段ならTouch'n Go(Suicaみたいなやつ)で駐車場に入るところ、健診パッケージに駐車場代が含まれているため駐車券を発券することを忘れずに。


車を停めて、エレベータで5階まで。

ん?なんかやけに人が多いな?


実はここで健診受けるの2回目。前は数人程度で、めちゃくちゃスムーズに終わったのです。
今回は違った…
10数人はいらっしゃったか?

何なんでしょうね。COVID-19も下火になりつつあるから受けとこかって気になった人が、たまたまかぶったの?
日本人は私ひとりで、他全員マレーシア人(中華系、マレー系)でした。



着替え

Tシャツ、ズボン、甚平の上だけの3点セットを渡され、着替えます。手荷物はロッカーへ。心電図やレントゲンがあるのでブラは取ります。
待ち時間がそれなりにありますから(特に今回人数も多かったですし)、暇つぶしグッズ必須。私はこういうとき英語多読用のKindleを持ち込みます。他の人たちはほぼスマホでした。



血液検査

手始めに採血、マレー系女子の看護師さんがご担当。
名前と生年月日を聞かれました。英語で答えられるようにしときましょう笑

腕をしばり、血管が浮き出るようゴムでできたボールをぎゅっと握らされ、あっという間に3、4本抜かれて終了。
私こういうとき、注射針ならびに体内から流れ出る血液をじっと見つめる方です。



身長・体重測定

身長は台の上に乗ったら自動的に測ってくれるやつ。
体重は、体組成計のめちゃくちゃ本格的なやつ。

毎朝シャワーを浴びてから、生まれたままの姿で体重を測るのが習慣化しておりだいたいどのくらいか見当はつくのですが(今朝も測ったしね)、幾ばくか増えてないか。
着衣のせいにしておこう…


即日もらえる結果レポート(子宮頸がん検診は除く)には、体重の数値そのものに問題ないものの、体組成的に「脂肪1kg減らして筋肉2kgつけましょう♪」との記載が。

在宅勤務による運動量激減と、
最愛の高カロリー食マレーシアごはんの影響がモロに出ておる…



腹部エコー

ジェルのついた器具で、お腹をグリグリやられるやつです。
日本では、絶妙にこそばくて笑いをこらえるのに必死なのですが、今日担当してくださったマレー系女子の技師さんはそこまで攻めて来なかったです笑

体内の映像もいい角度で見えてました。これだけ見たってどれが肝臓で腎臓で…なんて絶対わからんなぁと思いつつ、これがまさしく、今のからだの中なのかと感心しきり。



検尿

ここは日本と違うところでしょう。
「当日朝イチの尿を採取して持って来てください」と言われると思いますが、腹部エコー後に「これに入れてください」と空の容器を渡されました。

トイレ出てすぐ、採取後のブツを置くトレイがあるのも…タイミングによっては他人さまのブツもある訳で。
こういうところはマレーシアっぽいかも知れませんね。



心電図

日本だと、5ヶ所6ヶ所とセンサーが張り付くかと思いますが、左胸中心にせいぜい3ヶ所くらいでした。
昨年度の健診で血圧高めなのがみつかり、この病院でずっと診ていただいているのですが、なんと主治医の中華系マレーシア人女子が乱入。

心臓をエコーでグリグリやられる経験を初めてしました。乳がん検診の左だけ、みたいな感じ。
ていうか先生自らそれやる?少なくとも日本では、看護師さんか技師さんの仕事かと…



レントゲン

これはだいたい同じですね。
機械の上に顎を乗せ、腰に両手を当ててぴったりくっつくようにして、
「はい息吸ってー、吐いてー」



ストレステスト(トレッドミル検査)

人生お初。

心電図と血圧計をつけ、スポーツジムにあるようなトレッドミルの上で歩いたり早歩きしたり小走りしたりして、心臓の機能や運動耐応能力をチェックするもの。私の場合は心拍数が160になるまで負荷をかけられました。

先程も言った通り私は血圧が高めなんです。そして初挑戦で緊張しているのか、何故か開始前の安静時がバリ高。今まで見たことない数字が出ました。担当のマレー系女子技師さんもざわつくくらい。
(そもそも、待ち時間長かった=安静時の時間が長かったため、こーんなに高い数値が出るはずないんだが…)

”Please wait a minute”
心臓グリグリしてきた中華系マレーシア人女子主治医に、お伺いを立てに行かれました。


OK出たってよ。


トレッドミルの上で歩き始めました。

1回目の血圧測定。
したら、さっきのミラクルな値からは一転してだいたい普段通りの数字が。

なんなんだー
思わずマレー系女子技師さんと笑っちゃいました。


その後順調に、トレッドミルのスピードが上がっていき、心拍数も血圧も上がっていきます。血液検査のために食事を抜いている上(この時点で少なくとも18時間くらいは経ってたでしょうか)、COVID-19による引きこもり期間中はせいぜい、6000歩程度の散歩しかしてなかったからだには、きっついわこの検査…

更に履物、草履だし。


なんでやねん。(゚д゚)


そうなのです、この検査があることをすっかり失念しており、いつも外出する通り草履で来てしまったのでした。靴ではなく。

マレー系女子技師さんも当初困惑されていたものの、無下にはせずこの検査を受けさせてくださった。こういうところもきっとマレーシア。
会社に行かなくなってほぼ草履生活のため、履きなれた履物っちゃ履きなれた履物なんですがね。笑



子宮頸がん検診

結婚してるかどうか、
妊娠・出産したことがあるか、
結婚してなくても経験があるかどうか、
簡単に質問されてから始まります。
ちなみに最近生理があったのがいつかは、すぐ答えられるようにしておいた方がよいです。ことあるごとに聞かれます。レントゲンの前とかも。

日本だと男性の産婦人科医もいらっしゃるけれど、イスラム教国のマレーシアではありえないでしょうね。
マレー系女子先生に検体を採取していただいて終了。「リラックスしてくださいね~」って言われても力んじゃうな…


子宮頸がんは、HPV(ヒト・パピローマ・ウィルス)というウィルスが原因のがんです。HPVにもたくさん種類があって、がん化しやすい型とそうでない型があり、検査すりゃ一発でわかります。どうやらがん化しやすい型が住んでるらしく、私はちょっと意識高めで検診受けてます。年も年だし。


2018年の統計によれば年間1万人くらい発病し、3000人程度亡くなってらっしゃるよう。


ZARDの坂井泉水さんもそうでした…直接の死因ではなく治療中の事故?で亡くなってしまわれましたけれども。合掌

なので!生物学上女性のからだをお持ちのみなさま!

子宮頸がん検診、受けましょう。



ランチ&結果確認

長々書いて来ましたが、これで全ての健診項目が終了。朝9時過ぎに着いてから4時間程経過していました。
着替えて更衣室から出て来たらなんとお弁当を渡されました。去年はこんなのなかったぞ…

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日本で人間ドック受けてた病院では、「カラダよろこぶヘルシーランチ!」みたいな、低カロリーかつ塩分・糖分控えめなランチが提供されていましたが、さすがマレーシア。全く関係がない。笑
申し訳程度にサラダ(右上)はついてるものの、左半分をどーんと埋めるパスタ(炭水化物&油、塩分もか?)、右下のケーキ(糖分)。


というか、ここに来たらば近くのオサレカフェ, BEAN BROTHERS KL(The LINC KL内)でのランチが定番だったのだが…

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やむなし。泣



弁当のパスタをかきこんでいたら(”空腹は最大の調味料”であるからして)、結果説明するよ!とのことで、割とすぐ呼ばれました。
中華系マレーシア人女子主治医が説明してくれましたが、むちゃくちゃ早口なのですよこの人…シンガポール人か?ってくらいに。日本人看護師の方が付き添ってくださいますので、わからないときは素直にヘルプ出すのが吉。

最懸念事項である子宮頸がん検診の結果は、数日経った今日時点でも未受領ですが(メールでもらえる予定)、その他はおおむね問題なしでほっとしました。あ、血圧以外な…




これで、私の経験談はおしまいです。
マレーシアで健康診断ってどうなの?!と情報収集中の方がもしいらっしゃれば、お役に立つと嬉しいです。私も、どなたのどのブログかは忘れてしまいましたが、体験談がめちゃくちゃ参考になったので。




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