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成田空港で垣間見た、現場の底力ーマレーシアからの本帰国前後のおはなし

帰国して6日、まもなく1週間が経とうとしている。4日目、今週月曜までそれはもう寒くて寒くて、ホームシックならぬマレーシアシックにかかっていた。

こんな寒いとこやだー

マレーシア帰るぅぅぅ

うわぁぁぁん(ノД`)・゜・。

気温差の激しい気候、天変地異、少子高齢化、税金や物価の高騰、最近は円安まで…この国に暮らす日本人のみなさま、本当に住んでるだけで誇っていい。


打って変わって昨日今日は、20℃前後まで上がりやっと春らしい暖かさに。こういうのを求めていたのだ。帰国初日から。
気をよくしたので、入国前後を纏めておく。別記事のコメントで質問もいただいており、詳細を記録しておく気にもなった。

但し、2022年3月1日に更改された厚生労働省の水際対策に基づき、同年4月1日にマレーシアから成田空港で入国したケースということでご了承の程を。

こちらの表が非常にわかりやすい。上記HPより引用。

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渡航前

これだけやっておいた。

・スマートフォンアプリのダウンロード
⇒入国者健康居所確認アプリ(MySOS)、接触確認アプリ(COCOA)
・MySOSにて事前手続き
⇒質問票、誓約書の登録
・自宅Wifi環境の確保
⇒Pocket Wifi(後述)
・空港からの交通手段確保
⇒らくらくタクシー(後述)

上記二者については、入国前に予め準備をしておくことで、空港での手続きを簡略化できる「ファストトラック」が、利用予定の成田空港で導入されていたから。トラップにかかり結局利用できなかったけど。


◆アプリダウンロード
特に問題なし。Google Play等でアプリ名検索すると簡単にひっかかるし、厚生労働省のHPにも専用QRコードが掲載されている。


◆事前手続き
ファストトラックを利用するためには、以下を登録し、画面ステータスを「緑」にしておく必要がある。

質問票
誓約書
ワクチン接種証明書(任意)
陰性証明書

質問票は、健康状態や位置情報把握のため、自宅もしくは待機先(自分で確保した場合)の住所や電話番号を知らせるもの。また誓約書は、隔離期間中公共交通機関を使いませんとか、自宅や検疫所が確保する宿泊施設で待機しますとか、位置情報を提示します、といったことを誓約するもの。
これらは画面の通りに記入してけばいいので、お茶のこさいさいで終わる。
私の場合、ワクチン接種証明書と陰性証明書でハマり、ステータスは緑にならず黄色のままで、マレーシアを出国するハメに。

その理由は明確で、

ワクチン接種証明書:
単純に、日本政府が認可したワクチンを接種していないから。
1回目2回目はシノバックでも、ブースターはファイザーなのでイケるんじゃないか説を、同時期に帰任する人たちから伝え聞いた。しかしシステム上、1回目2回目を打ったワクチンを選ぶプルダウンリストにはそもそも、シノバックが存在しないのでゲームオーバー。
但し、これは別になくても問題なし。待機期間を短くできるか否かのみに関わるので。

陰性証明書:
電子データ(PDF)のみ用意(かなり強気、笑)、対してMySOSはPDFに対応していないから。おそらく紙の証明書の写真を撮り、jpegとかにしてアップロードすることのみ想定された仕様と思われる。
PDFをスマホ上でスクショすればイケたのかなぁ…当時はそこまで頭回らず。

出国前のMySOSはこのような状態であった。

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"Time Remaining to complete registration"と赤字である通り、搭乗の16時間前に手続きを終える必要あり。



空港でのチェックイン

めちゃくちゃ余裕こいて、搭乗の6時間くらい前には到着。深夜便のため夕方に移動することになるのだがちょうどこの時間帯、マレーシアでは通勤ラッシュの交通渋滞に巻き込まれるおそれがあったのと、チェックインやイミグレで時間がかかることを想定。


余裕があるっていいことで。
搭乗直後に軽食が出るのもわかってたけど、すいた小腹には勝てず。マレーシアでの最後の晩餐をば。

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鼎泰豐の小籠包…


これでもまだ、チェックインカウンターが開く前。
トイレに行ったり、機内手荷物と預入れ荷物を何度も見直したり。

ようやくエコノミー向けのカウンターが開くと(システム起動に時間がかかったらしく、定刻よりは若干遅れたけども)、なんでか知らんが生年月日が誤って登録されていて、8歳ってことに…
自分で航空券購入した訳でなく、マレーシアでの赴任先会社に頼んで取ってもらったので、なんらか手違いがあったか。その場で訂正してもらい事なきを得た。
また、陰性証明書が電子データしかないことにもザワつかれたが、すぐさま日本人サポートスタッフがとりなしてくれた。


チェックイン終了、イミグレへ。

腰抜けるくらいガラガラ。ていうか人が並んでいない。そんなKLIA、初めてだ。

とりあえず搭乗口の手前まで行ってしまおうと、サクサク進む。
サテライトのためメインターミナルから専用バスに乗り込む。
夜の空港はきらきらしていて、普段ならめちゃワクワクするけど、このときばかりは…片道切符ですから。

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その後更に、お酒を嗜む余裕もありましたん。ここで出国前最後の記事を書いてました笑

パンピーなもんで、ラウンジへ入る権利はないの。でも、ペナン出身中華系マレーシア人マスターとの会話がたのしかった。

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最後の最後までたのしませてくれるマレーシアよ、さらば!
絶対また来るで~



渡航後

定刻通り成田空港着。しかしCAさんの容赦ないアナウンスが耳を打つ。

「成田空港周辺の気温は3℃」

へっ?!さ、3℃?!
7時間くらい前までは30℃の国にいたのに…なんて仕打ち。しくしく。
そんなものに怯んではいられないので、スマホを握り締めていざ入国よ。


◆MySOSの確認
飛行機を降りた瞬間から、MySOSがインストールされているかの確認が始まる。画面ステータスの色が何色でも表示されるQRコード、それを見せよ、と。
もう、出国前にインストールしておくことがデフォルトなんやろな。それを知らなかったのか、「必要書類は全て紙で揃えたのに、アプリアプリとは何事か」とクレーム入れてらっしゃるおじさまがいた。
そのご様子を遠巻きに眺めながら、一事が万事こんな調子じゃマレーシアじゃ住みにくかろうて…「移住したい国No.1」と聞いて行ってはみたものの、合わずに帰国した勢だろうか、と勝手な妄想。


◆Health Card, 健康カードの作成
ここから、画面ステータスが緑かそれ以外かで、明暗が分かれる。=ファストトラック。

緑の人はそのまま次の行列に並び、それ以外の黄色や赤の人は一時待機。
黄色であった私も少し待ったけど、そこまで時間はかからず次へ。

ここで、見出し画像にも乗せたHealth Card, 健康カードなるものが作成される。

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アプリアプリ言いつつ結局、紙やん…

とは言え、成田空港検疫所のみなさんの、現場力にも頭が下がる。
そもそもこの時点で早朝7時頃。飛行機から吐き出されてきた500人以上の乗客について、ひとり漏らさずチェック。もちろん日本人のみならず外国人も含まれる。英語が通じる人もいれば、母国語以外わからない人もいる。それに、水際対策だって刻一刻と変わっていく。

私のMySOS、言語を英語にしていたため、担当してくださった方が読み解くのに若干時間を要していた。

「陰性照明はPDFで登録できなかったんです、スマホみてください。
ワクチン接種証明書はシノバックなんで、なしです」

思わず口から滑り出る。ほっとされた顔が忘れられない。
(いや、日本語にしとけよ)


◆検査
個人的には地味にきつかった。
陰性かどうか検査するための検体を採取するのだが、唾液なのである。
ただでさえ乾燥する飛行機に乗っていたのに、なおも水分を搾り出せってか。

顎下、首筋、耳の付け根、ありとあらゆる唾液生産工場をマッサージしまくってなんとか規定量に達した。


◆スマホの設定確認
唾液を搾り尽くしてヨレヨレしていたその後で。待機期間中の位置情報確認のため、GPSがオンになっているかとか、主にネットワーク関係の設定を確認された。


◆QRコード登録
そこから割と歩かされて、MySOSに表示されるQRコードを登録するブースがお目見え。一応まだ、ステータスが緑か否か=ファストトラック対象かどうかの区分けがあったけど、ここまで来たら最早意味なしと感じた。唾液を搾り取る辺りからもう、列は合流しているし…


◆検査結果を待つ
いちばん時間がかかったところ。20~30分?暇つぶしグッズ必須。かなりの人数が待っていた…100人弱くらい。
そういえばここに来てやっと、トイレや自販機を利用できた。


◆検査結果確認

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この赤紙を渡されたら入国できるよ!イミグレへgo!


◆イミグレ
日本国籍のため顔認証をオススメされるが、少なくとも本帰国の場合は帰国時のスタンプが必要なのでお忘れなきよう。


◆預入れ荷物のピックアップ
想像つくかも知れないが、最早ターンテーブルは回っておらず、自分で預入れ荷物を探し出してピックアップ。
私の場合何故か探知犬に見つかってしまい、かばんの中身を改められるというイベントが発生した。機内から持ち出したあられに反応したのだろうか。食いしん坊め(違)


◆税関
あの黄色くて長細い紙を出すところ。引っ越し荷物(別送品)のある私の場合、2枚提出し1枚は返却される。この辺りは、引っ越し業者から説明があるはず。



入国後

もろもろ終わって解放されたのは9時前、飛行機が着陸してから2時間前後が経過していた。

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◆自宅Wifi環境の確保
隔離期間は自宅で過ごすことにしていたが、残念ながらネットワーク環境は全く整っていないため整えるまでの代替手段として、Pocket Wifiを申し込んでおいた。

受取りは成田空港、返却はポスト投函。延長も可。これがめちゃめちゃ役立っている。


空港からの交通手段確保

もし条件的に公共交通機関が使えたとしても、こっちを選んでいたと思う。
本帰国で手荷物が多い&重い上、深夜便で寝不足。成田空港から自宅まで直送してもらえる。高速代込みのためお値段は確かに張るけれど、それを上回るメリットに軍配を上げたい。




4000字超え、思いがけない超大作になってしまったが、本帰国前後をお送りしました。こういう、通常でないときに出入国する経験ができたのもまたたのし。願わくは次に国際線に乗るとき≒マレーシアに行くとき?!、COVID-19以前のようだと嬉しい。




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