「響け!ユーフォニアム」から始まる吹奏楽に纏わるあれこれ
今のマレーシアでの暮らしは快適で、あまり不満に思う点もないけれど、唯一ふたつだけ。
水族館巡りができないことと、
吹奏楽ができないこと。
今日は後者について。
厳密に言えば、在住日本人で楽器経験のある方々が結成された同好会というか、サークルがあるのは知っていてコンタクトを取ったことがある。「〇〇月●●日に△△っていうスタジオで練習するので、是非お越しくださいね♪」と代表の方が言ってくださり、お会いするお約束をしたのだけど。
そこに襲いかかるCOVID-19…
合奏なんて、三密以外の何物でもありませんからな。
(明日からほぼほぼ通常モード、with COVID-19の世界に突入するので、これからそういう機会が復活するのかも知れない)
そこで、吹奏楽やりてぇ気持ちを慰めていたのが
「響け!ユーフォニアム」 on YouTube
もしタイトルに惹かれファンの方が読んでたらすいません、武田綾乃の原作小説も、京アニのアニメも見ておらず2016年の劇場版を見ただけなので、気になるとこだけピックアップした記事となっております。
さすが京アニ、キャラクターの瞳の描写がめちゃ綺麗ですね。
まずはこちら。
0:05辺りのハイハットに模したシンバル…
ユキヒロさんのドラムを思い出す。
しかし名曲は名曲、吹奏楽アレンジも存分にかっこいい。残念ながら、演奏する機会には恵まれなかったけれど。悲
私、中学生のとき吹奏楽部員、高校は吹奏楽部のないところに行ってしまったがオーケストラクラブ、を経由し、社会人になって職場吹奏楽団員ですが、パートは打楽器です。
この曲もよく演奏したなぁ。
どしょっぱなのアゴゴベルをやらされたことあるけど、めちゃくちゃ緊張した…これで曲の印象が決まりますからね。そしてその団体のレベル感もモロバレ。
2:00過ぎから始まるサックスソロ、このアレンジではなんとバリサクで吹いていて、初めてみたときはのけぞった…渋すぎ。
バリサクというのはバリトンサックスのことです。
少々前だがさかなクンが氷結のCMで吹いてたやつ。
…あれれ。見直してみて違うことに気づく。もっとでっかいやつだった。
バスサックス。
バリサクは、スカパラの谷中さんが吹いてる方です。
ていうかイケメンだな~
話がずれたが、そもそも原曲は、T-SQUAREのこれですな。
作曲された和泉宏隆さんは今年4月にお亡くなりになられたそうで…合掌。
ところで、中学・高校時代の先輩って、何故にこんなにもおとなびて眩しくみえるのか。
生まれた年はたった1年や2年しか変わらない上に、たかだか10代半ばなのに。
私の場合、ひとつ上の先輩に影響されて、高校を同じところ(=吹奏楽部じゃなくてオケ部しかないところ)にしてしまった。しかも入学して早々、その先輩が交通事故に遭いケガをして演奏が難しいってことで、ヘルプで定期演奏会の舞台に…
そして、中高の部活はある意味、顧問次第なところがなくないですか。
1:30辺り
「みなさんが普段、若さにかまけてドブに捨てている時間をかき集めれば、この程度の練習量は余裕でしょう」
ここから始まる、吹奏楽コンクール全国大会への道。
「会場をあっと言わせる準備はできましたか?
…ではみなさん、行きましょう。全国に。」
何より羨ましいのは、京都府大会が、世界でも有数の残響をもつ京都コンサートホールであること。
私の時代は京都会館であったよ…
中学時代は弱小吹奏楽部のため人数が足りなくて、北宇治高校のような大編成では出られず、専ら小編成でコンクールに出場していた。小編成では課題曲はなく自由曲1曲のみで勝負。1度だけ、京都府代表に選ばれて関西大会に行けたのはよき思い出。
それも顧問の先生の力量にだいぶ寄っていたと思う。
おとなになってから所属した職場の方も、鳴かず飛ばず。コンクールに出はするがせいぜい地区大会銀賞止まりだ。課題曲のうちのひとつは、北宇治高校吹奏楽部と同じ「プロヴァンスの風」だった。
今聞き直してもかっこいいな!こんな風に颯爽と演奏できんかったけど…
コンクールという形で、音楽に序列をつけることに賛否両論あると思うが、私は中学3年間を部活に捧げてよかったなと思う。10代のうちになにかひとつのことにひたすら打ち込むという経験を積むことができたので。
「関西大会目指すぞ!」
「全国行くぞ!」
楽譜に書き込んでたなー。顧問の滝先生も言われるように、中高生、時間だけはあるのでそれはもう暗譜してしまうくらい毎日毎日練習する。そのときの必死さを、「響け!ユーフォニアム」をみると懐かしく思い出す。
ホンマにようわかるわぁこの気持ち。
職場吹奏楽団もようやっと、緊急事態宣言解除を受けて練習を再開した模様。マレーシア生活は正直手放したくないけれど、またみんなで合奏できる日を迎えたい気持ちも無視できない。
叶えたい事が 溢れてるから
Because there are so many things I want to fulfill
立ち止まってる 暇なんてないよね
I'm stopping, I'm not free...
主題歌のこの冒頭で、こころ鷲掴み。
Dream Solister!!!
あの事件後の甲子園。立命館宇治高校吹奏楽部のアルプススタンドでの演奏は、旋律が明るくて前向きなだけに涙ちょちょぎれる。