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マレーシアのおやつもおいしいぞ
甘いもの談義のついでに、最近ハマりつつあるマレーシアおやつの話もしてみようかな。
甘い系、ショーケース上段。
写真の質は無視してくだされ泣。
甘くない系、ショーケース内の茶色の塊、笑。
ちなみに”CAUTION”の前にある緑色の山は何かというと、バナナリーフとわら半紙で包まれた、愛しのマレーシア朝ごはんたち。
ナシレマッ(=ココナッツミルクで炊き、甘辛サンバルソース他を添えた国民食)
ミーゴレン(=焼きそば)
ミーシャム(=焼きビーフンとトムヤムビーフンの2種類あり)
おやつの詳細は、元マレーシア在住のライター、古川音さんの分類に委ねる。横軸が「味」、縦軸が「食感」という4象限でマレーシアおやつを見事に表現されていて、見た瞬間唸った。
甘い系から。
まさに今日の朝ごはんを晒す…
ファミマおにぎりに即席味噌汁(イオンで買えるんで)、右端がおやつ。
黄色いカステラ様のものが’”Bingka Ubi”、緑と紅のシマシマが”Lapis Selatan”と呼ばれるそうだ。おおまかに、「クエラピス Kueh Lapis」といって差し支えないと思う。
正直なところ、この色のどぎつさがネックで、手を出しそびれていた。
いやこれ絶対、砂糖漬けの激甘なやつやろ…
高カロリィー!!!
それをうまい具合に覆してくださったのがこちら。
バナナリーフとわら半紙から転がり出でて、ひっくり返ったナシレマッがこの写真の主旨ではなく。
手前のクエラピスですよ。
この日はなんとなーく惹かれるところあり、人生で初めて買うに至った。
冒険を恐れ、左の黒白たまに黄色は、黒ゴマ味。
右は自明かも知れないが、小豆味。
まずはひとくち。
む…
(゚д゚)!
あ、あまくない…
いえ厳密に言うと微甘って感じ。微糖ですらない。しかしこの色のどぎつさとのギャップがすごい。ココナッツミルクが使われるが故か。
それからまたその食感たるや。
もちっっっ
口腔内に吸いつくような。
マレーシア版ういろう
と、音さんが紹介している以外に、日本人に通じる適切な例えが思いつかない。あるいは京都・生八ツ橋の求肥もギリやも知れぬ。
米粉にタピオカ粉や緑豆粉を加えて練って蒸し、その日のうちに食べ切る生菓子だそうだ。道理で生八ツ橋の国・京都出身の私は親近感を抱くはず。
この後折に触れ、買い求めるようになったのは言うまでもない。
例えばこちら。
トムヤムビーフンとクエラピス。
あぅまた同じ、ピンクのクエラピスを買っている…
ピンクはどうにも縁起がいい色なのらしい。
緑のシマシマは”Lapis Pandan”、パンダンリーフといって香りもしくは色付けをするために一般的に使われる植物。
衝撃のクエラピスからは外れて、オンデオンデ Onde Onde。
白いふさふさはココナッツ、緑色の丸いおだんごが本体、これらを食す。
すると中からぷちっと、黒蜜がたらりトロリ。
ほぉぉぉ…(゚д゚)!
こちらももちろん、控えめ過ぎる甘さとモチモチした食感にやられる。
それにしても後半の写真2枚、甘くない系のおやつが一緒に登場してしまっており、フライングも甚だしい。
カットされればこういう態になります。
チュチュウダン Cucur Udang、エビのかき揚げ。
今住むコンドミニアムの近くにあるチュチュウダン屋さんがツボってツボっていかん。数日置きに買いに行く程の中毒性をもつ。
外見のカリカリ具合と、中身のしっとり具合に毎回KOをくらう。そういったギャップ萌えは、甘い系甘くない系に関わらずマレーシアおやつに共通する魅力なのかも。
他にはカレーパフ、サモサに似た。
これはこれで容易に想像のつく、定番の味。
これら特に、甘くない系のおやつに接して思い出すのは、中学校の下校途中にあった駄菓子屋さんのこと。
100円だったか50円だったかのコロッケが、育ち盛りの中学生の小腹を満たしてくれた。
実際、マレーシアおやつも日本円にして100円はおろか50円にも満たない世界。マレーシアの人々にとっても、郷愁を思い起こすようなたべものだったりするんだろうな。
あぁ、明日の朝ごはんはきっと、クエラピスとチュチュウダンのコラボ。