最近観た映画まとめ
超絶久しぶりにnote更新してみる。映画の感想なら、書こうという気になるらしい。
あらすじ(結末)は書かないのでネタバレはないはず。また映画評みたいなものは書けないので、超個人的な感想覚書きです。それでもお読みになりたい方がいらっしゃいましたら、お付き合いください。
2024/4：Dune 砂の惑星 Part2
Part1は、数年前に住んでいたマレーシアで観た。字幕含め全く日本語を介さない状態で観た、初めての映画だった。その感想を書いた記事には2021年とあるから、あれからもう3年経つのか…
こういったアクション要素強めなストーリーは、小難しい話はあまり出て来ないので英語が理解しやすい。ちなみに次に紹介する「オッペンハイマー」は、日本語だったとしても理解が難しい物理学の理論や用語のオンパレードで、英語の理解度はイマイチだった。
また今回は日本語字幕付きのため、話されている英語と字幕とを比べることができて、「この言い回しってこう訳すのか！」と字幕翻訳者の熟練した技も堪能した。
物語としては、あれよあれよという間に進み、え、そんな最後？！という感じで終わった3時間だった。映像も凄まじく、どこまでが実際に演者が動いて撮影されたものか、どこからがCGなのか、最早区別がつかない(当たり前か…)。私は映画は映画館で観る派なのだが、こういったド迫力の映像てんこ盛りの映画こそ、映画館で観てその世界へ没入した方がいいと思う。
また”Dune”というだけあって、砂漠の映像も大変美しかった。「え、ここもしや鳥取砂丘では？！」と思われるシーンがあり、ロケ地を知るためエンドロールは目を皿のようにして探したけどなかった苦笑 そう言えば砂漠は旅したことないから、いつか行ってみたい。
Part3も制作されるのかな？公開されるにしても更に数年先だろうが、今から楽しみ。
2024/4：Oppenheimer
どーにもこーにも気分が乗らず、午後年取って観に行った。
下記ブログを予め読んでいて、かなり前から気にはなっていた作品。いちばん下のタイトルにもある通り3時間の長丁場であるが、その長さを感じさせない映画だった。仕事サボってまでも観てよかったと今では思っている。
日本だとどうしても、地球上唯一の被爆国≒被害者、といった文脈で語られる原爆、それを開発した側の事情や思惑や人間模様なんてもの、考えたことなかった。内容が内容だけに不快に感じる人もいるのだろうが、そういったことを知れるだけでも本作、一見の価値ありかと私は思う。
特に、オッペンハイマー自身と、原爆開発のために集められた優秀な科学者たちが、トリニティ実験に向かいプロジェクトを進めていく様子がいちばん印象に残っている(ある意味ここが、この映画の大きなヤマ場であるが)。
政府の後ろ盾を得た重要な国家プロジェクトに参加し、世界でまだ誰も見たことのないものの研究開発に携われることの科学者としての矜持、高揚感、ある意味純粋な知的興奮がとてもよく伝わってきたからだ。自分たちが造りあげようとしているものが例え、無辜の民を大量に殺戮する兵器であったとしても。
そう言えば、広島に原爆を落としたエノラ・ゲイ本物を見に、ワシントンDCを訪れたことがある。
なんでここまで原爆に関心があるのか考えてみると、自分がこの世にいる事実に影響を及ぼしたかも知れないからというところに行きつく。
私の父親は長崎出身で、昭和20年4月生まれ。もしあの日あのとき、彼が長崎市内にいたら私は今ここにはいなかったのかも知れない。
2024/5：無名
まだ上映中の映画館があれば…というくらいの気持ちで観に行った。敬愛するトニー・レオンの最新作。
チェン・アル監督の手法らしく、過去から現在、未来へ一直線で物語が進むのではなく、急な場面転換や、転換した先が前に観た場面に繋がったりする。「あ、これってこういうことだったのね」と最後まで観て漸くわかるという、斬新な構成だった。日本統治時代の上海での、騙し騙されスパイ映画なので、そういう作り方が物語とすごくマッチしている気がした。
映像自体もとてもスタイリッシュ。もうひたすらにトニー・レオンとワン・イーボーがかっこいい。いや美しい。
中盤、お互いどちらかが倒れるまで格闘する場面があるのだが、それがまぁ鬼気迫るもので、思わず目をそむけたくなる程暴力的かつ激しく、とても演技とは思えなかった。エンドロールが最後まで流れたあとにそのシーンのメイキングが流れ、如何にふたりが密にコミュニケーションを取り、周到に準備した上で臨んだかが示されたけども。
これもこれで、プロたるものこうでなくては、と思わされるし、俳優としては数十年のキャリアをもつトニー・レオンが、若手のワン・イーボーへ彼の知見を惜しみなく披露している様子が胸アツ。自分も、部下や後輩に対してこういう存在でありたい…
今年に入って観た映画を纏めてみた。こうやって並べると、戦争の映画ばっか…
だけども次に興味があるのはこれ。もし観たらまた感想書くかな。