アメリカのチップが高すぎる!問題について
「え、ここでチップ払うの? セルフサービスなのに?」
最近のアメリカのチップ事情について、あまりに高すぎるので書かずにはいられなくなりました。(日本の人に愚痴っても仕方ないのはわかってますが😓)
最近世界中で物価が上がっていますが、アメリカでは特に外食などサービスの価格がうなぎ登りです。
コロナの後、特にレストラン業界で人不足がひどく、何とか働いてもらうために従業員の時給を上げていて、ファストフード店でも$16-20ぐらい。物価の高いカリフォルニア州では、飲食店の従業員の最低賃金が時給$20に制定されました。
そしてファストフード店などでカードで支払いをすると、チップの額を選ぶ欄がでてきて、場所にもよりますが最低で15%くらいからチップの額を選ぶ羽目になります。
勿論、「チップなし」を選ぶこともできますが、目の前に店員さんがいると、なんかそれも選びにくく、たいていチップを払うことに。
普通のレストランや美容院など以前からチップを払っていたところでも、(30年近く前ですが)私が最初アメリカに来た頃は10%が標準でしたが、いつの間にか15%になり、今は18ー20%くらいに上がっています。
これは明らかに行き過ぎではないかと思います。
ヨーロッパもチップの習慣はありますが、あくまで良いサービスを受けた際におつりを少し多めにおいていく、くらいの感覚で、アメリカのようにチップは払って当然という態度で要求されるのとはちがいます。
今まではレストランの従業員などは時給が安く、それだけでは暮らしていけないのでチップをあてにしているというので払っていましたが、今は時給がずいぶん上がっているし、そもそも料理の値段そのものがすごく上がっています。
物価が上がって生活が大変なのはサービスを利用する顧客も同じです。
コーヒー一杯カウンターで注文するのに1ドル以上のチップを払うなんて馬鹿げていると思いませんか?
過剰なチップを期待されるアメリカ社会の悪習慣は、明らかにアメリカ生活の短所です。
今のところこれに対して市民から大きな反発の運動などは起こっていないようですが、チップの習慣のない日本はホントにありがたいと思います。