人生に保証はない!…夫の死から学んだこと
今日は、順調に進んでいた人生が突然崩れ、人生に保証なんてないんだと気づいた時のことを書いてみたい。
それは、私が47歳の時。
27歳で結婚した夫と急に死に別れた。
夫は享年51歳。まだまだ元気な働き盛りだった。
首に黒いあざのようなものが現れ慌てて医者にかかったところ、動脈瘤か運動で首を痛めたのだろうから、アスピリンを飲んで様子を見るようにと言われた。
私は夫に、それ本当に腫瘍じゃないの?と聞いたが、夫は「医者はその心配はしていなかった」というのでそのまま様子をみた。
今考えると、一人の医者を無条件に信じるのではなく他でも見てもらうべきだった。
そうしているうちに夫の具合は悪くなり、救急病院に行きそのまま肺にたまった水を取る手術を受けたが、肺がんだと判明。
すでに手術できない場所にも広がっており、治る見込みのない第4期だと言われた。
そしてそれから抗がん剤や放射線の治療を受けたが、一か月半後に帰らぬ人となった。
しばらくは茫然として信じられなかった。
平凡だが、平和で順調な日々がこれからも続くものと思い込んでいた。
そして、今の生活がずっと続く保証なんてどこにもなかったんだと気が付いた。
私たちは、今の生活を当然のように思い、ずっと続くと思いがちではないだろうか?
いくら頭では、病気や事故の可能性もあるとわかっていてもなかなか自分事として実感できない。
ただ、今の平凡な幸せが突然崩れるのは誰にだって起こりえることなのだ。
特に、夫の収入に頼って生活している主婦の人には考えてもらいたい。
突然夫がいなくなっても生活できるような資格やスキル、そして最低限の生命保険は大切だ。
人生を共に生きる人がいるのは幸いなことだが、それは人生の保証ではない。
一人でも生きていけるだけの強さと、環境の変化に対応できる適応力は最低限必要だ。
あれから早くも11年になる。
すっかり立ち直って別の人生を生きているが、つい現状に安心している自分に人生に保証はないのだと言い聞かせている。