人生を照らすわなvol.3『何かを減らせば何かが増える』
『悲しいけど正負の法則なんだよね』
だいぶ前の話しですが、ある友人は塾を経営していて、ある時から急に塾の受講生が増えたんだとか。
そして、その友人の妹さんは今年200万円という破格のボーナスを頂いたそうです。
しかし、お二人のお母様は今年になってから足の悪化がさらに深刻なものになり、経営している占いのお店を辞めざるを得なくなるかもしれないとか。
それを聞いて「友人のお母様は身を削って神様に子供の幸せをお願いしているな~」と占いにいささか詳しい私は思いました。
聞くところによると、神仏へのお願い事は何でもかんでもというお願い事はなかなか叶いにくく、自分の身を犠牲にしても他人の幸せを願うと叶い易いらしいのです。
かつて戦国時代、中国地方に毛利元就という大名がいましたが、彼の長男の毛利隆元はとても親孝行な人物で神社に「父に降りかかる災難は自分が引き受ける」という趣旨の願文を残しているそうです。
その隆元は41歳という若さで急死し、その父、元就は隆元の死後、宿敵尼子氏を破り、中国地方随一の大大名となり、75歳という当時としてはかなりの長命で没したそうです。
いわば隆元の願文は見事にかなえられたのです。
何かを犠牲にしなければ何かが叶わないというのは、何とも残念なことではあります。
しかし、思えば、食べる量を減らせば痩せる、勉強する時間を増やして遊ぶ時間を減らせば試験に受かりやすくなるなど、何かを減らすことで何かを得ていることはすでに経験済みです。
我々の生活は何かの犠牲の上に成り立っていることは悲しいけれど現実ではあるのです。