新品1万円台半ばのスマートフォンは使えるか?←使える。
【結論は「必要十分」。ただし】
自分の場合は仕事で、ってのがあるので、iPhoneもAndroidも、過去にはWindows Mobileも、一般にはあまり知られていないオープンソース系のスマートフォン用OSも、一通り使っている。ときには、中をいじることもある。が、最近驚いたのは「Xiaomi Redme 9T(Amazonへのリンク)」という「1万円台中盤」のスマートフォンの「品質」だ。価格は安いときで1万3千円台、高いときで1万7千円くらいで売られている。結論から言うと、普通に使っているぶんには、特に問題はない。スマートフォンでもPCでも「得に高機能のゲーム」を中心に考えるのであれば、明らかにスペック不足になるのは、しょうがない。しかし、Youtube等で動画を見るにも、問題は起きない。
メール、LINE、Facebook、Facebook Messenger、Clubhouse、カメラ、ビデオカメラ、電話、動画、軽いゲームは問題なし。「(3Dなどをふんだんに使った)高画質・高機能のゲーム」は力不足。簡単に言えばそれが私の結論だ。
【「マニア目線」でスマートフォンを語る人が多すぎる】
YouTubeなどのガジェット情報系の動画を見ると「わたしはこんなに詳しいんです、すごいでしょう」という人が、これでもか、と出てくる。「素人です」なんて言っていてもそのまま信用はできない。そういう人が、スマートフォンの製造メーカーからお金をもらっているのか、もらっていないのかは私は知らないが、そういう人が「こんなに安くてこの性能!」と言って動画で紹介するスマートフォンは「安い」と言ってもせいぜい2万円台以上で、時には4万円、というものも紹介する。10万円となれば「ハイスペック」という紹介になる。値段相応の「当たり前」にマニアらしい細かさというか、ややこしさが加わって「わかりやすく説明します」と、最初に言っておきながら、長い動画と、何項目にもわたる「まとめ」で、結局はさっぱりわからなかったりする。見ている側の結論の多くは「いいのか、悪いのか、はっきりしてくれ」ということになる。そういう動画が多い。その人が詳しいのはわかる。それだけだ。でもその情報は見ている側は必要ない情報だ。欲しい情報は「安くて、普通に使えるスマートフォンはないの?」ってことだ。大げさな演技とか、他では見られないくらい面白い顔とか、見ているだけで癒やされる人柄とか、見ているだけで優越感を感じられるお腹とか、ガジェット情報系動画では必要ない(←こういうのも、失礼にならないように書いたつもり)。
【最近の「安いスマートフォン」は「使える」】
この「1万円台スマートフォン」は、上記のRedmi 9Tの他にもいくつかあるが、細かいことを言えば、実はけっこう機能が高い。背面のプラスチックのデザインもすごく安っぽいものではなく、人前で使っていても全く問題ない。安くてそれなりに売れているので、最近は通販だけではなく家電量販店でもその機種用のケースとか画面保護シートを売っている。不満の出にくい機能・性能なうえ、安価なので、特に大手通信会社ではない子会社の通信会社では「1円」で売ります、という事になっているものが多いので、裏側ではけっこう普及しているからだ。
【マニアらしいかもしれない少々細かいことを言うと】
ここからはマニア向けの細かいことを書くので「ここまでの情報で十分」であれば読み飛ばしてもらっていい。
あくまで、上記のRedmi 9Tについてだが、マニア向けの高機能なところ、ってのは、いくつかある。簡単に紹介する。これはこの機種以外でも数機種、同じような製品が出ている。
(1)電池のもちがいい。
容量6000mAなうえ、SoC(CPU - Qualcom Snapdragon 662)が最高速度を求めるものではないから本体の消費電力が低い。
(2)SIMが2つ(DSDV/DSDS)と、増設用microSDカードが全て同時に使える「3スロット」。
(3)貼付け済みの画面保護シート。充電器付属。充電ケーブル、クリアタイプのケース付属。要するに付属品全部入り。
(4)日本国内での使用に安心な「技適」取得済み。
(5)docomo、au、SoftBank、楽天、など日本国内全てのキャリアの電波に対応。
(6)当然だが、5Gには対応していない。
他にもいろいろおもしろい項目はあるが、あれこれ細かいことは省略して大筋を並べるとこんな感じだ。付け加えると、カメラもそれなりにきれいだ。普通に使うぶんには不満はない。
【ガジェット系YouTuberは売れて来るとお金持ちになる?】
ガジェット系YouTuberは特に今の旬だが、そのYouTuberのチャンネルの登録者が数万人を超えたあたりで、彼らの収入はかなり違ってくるらしい。つまり、私達が見る彼らの多くは、ガジェットへのさらなる再投資ができる状況にもなるし、そうしている。あれこれと高価なものをたくさん買っていながら「破産寸前」が前口上のガジェット系YouTuberも何人かいるが、YouTube運営側からアカウントがBANされたらそうなるだろうが、それまではけっこう潤っていると考えていい。いや、売れてる人だけ、だけど。で、彼らはYouTuberを続ければ続けるだけ、収入が増えるので、どんどん紹介するガジェットが高いものになっても「これ、この性能で安いと思うんだよね」と、なってしまう。加えて、製品を売りたいメーカーや販売業者はこういったYouTuberに目を付けて製品を渡して、紹介動画を作ってもらったりする。製品を褒めようとするあまり、細かいところをあれこれとほじくり出して、一般的にはどうでもいい機能を「実はすごいんですよ。これ」ってやらざるを得ない。だから、これらのYouTuberの紹介する製品は「高スペック」「高価格」になっていって、説明も難しくなり、一般の人とはますます離れていく。タレントでも、売れると人間が変わって「ファンなんてゴミ。キモい」みたいな発言をして炎上するとか、あるじゃないですか。最近はタレント事務所がそういう発言をきっちり管理してて、そういうのは減ってるけど。同じようなもんなんだな。
【結論としては】
話が横道に行きっぱなしだ、という自覚があるうちに書いておくが、結論は「新品一括買取価格1万円台のスマートフォンは、最新機種であれば普通に使って満足。高機能のゲーム以外は」である。
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