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少額電子決済システム「iD」をやめた話
【使えなくなったdocomoのiD】
先日、Felicaを使った電子決済システム、docomoのiDが使えなくなった。機種変更時に、旧スマホから新スマホに移行する作業をしていた最中、docomo回線の通信障害がdocomoの基地局システム側で発生したからだ。旧スマホからの「(iDの個人情報を)預ける」作業中に、旧スマホのiDの情報を消去した後に行われるiDデータをセンターに預ける作業が一瞬のdocomoの通信途絶で預けることができなくなり、その後は旧スマホでも新スマホでも、iDが登録なしの初期状態のまま、どうにもならなくなってしまったのだ。
まともなシステムであれば、移行作業の終了時に、必要な操作がCompleteされているか?をチェックし、されていない場合は再度の操作ができるようにするなどの措置があるはずだが、それもなく、全くiDのアカウントが消えた上に、先ほどまで使っていたiDの認証データが完全に消えてしまった。
【オンラインでの復活もできず】
以前、似たようなことがあって、iDが使えるように復活させるのに、かなり手間取った。具体的には電話かdocomoのショップに行って、新たなiDの番号の発行手続きをしてもらい、なんとかiDが使えるようになった。もう数年前の話だ。それ以来、毎週手持ちの数個のスマホの機種変更をする度に「iD」「Suica」、今回は関係ないが「LINE」の機種変更前の旧スマホでの手続きと、新スマホでのデータ復活の手続きをしてきた。「Suica」「LINE」はこの手続きをするのに、Wi-Fiなどのdocomo以外の回線が使えるが、「iD」はdocomoの回線必須でかつ一択だ。だから、iDの移行作業中にdocomoの回線が突然使えない状態になると「万事窮す」の状態になる。iD復活の手立ては、回線の復活を待っているだけではダメで「お客様センター」に電話するとかドコモショップに行く他はない。オンラインで復活・iDのナンバー再発行などの手続きは現状できない。正直なところ、今回に限っては完全にdocomoの原因・責任でiDが使えなくなった。腹立たしいが、一方で「そろそろこんなものは使わなくても大丈夫」というサインなのかもしれない、とも思った。
【面倒な決済システム】
結局、docomoショップに行くか、電話しないと、この状態から再びiDを使うようにするのはダメなんですよね。既に3年前にこの「iD復活」は一度やっているので、やり方もわかる。それに登録していても1年以上使ってないので、別にどうでもいい、というこちらの事情はある。むしろ、これまで機種変更の引き継ぎの操作でも手間だったし、今回の不安定な回線トラブルで引き継ぎが中断し、使えなくなるような危ないシステムでもあるので、これからはその操作からも開放されるのは喜ばしい。再び、どうしてもiDを使いたくなったときに登録すれば良い、っていうことになった。docomoを使っているし、docomoのカードを使っているので、それはシステムが継続している限り、いつでもできる。
【今は「2台持ち」が普通になりつつある】
今どき街を歩くと、かなり多くの人が「自分用」「会社用」など、2つ以上のスマホを持って歩いている。であれば、端末本体に入れたID情報だけで「同時使用が複数端末でできない仕組み=1人の個人が同時に持つスマホは1台だけ、というのが前提の仕組み」ではシステム存続の未来は無い、という感じが個人的には、だが、している。FelicaやNFCなど、機器本体の機能に依存する仕組みは、スマートウォッチやスマホが突然壊れて使えなくなった(note記事にしました)、紛失した、というアクシデントが同時に財布もなくす、というアクシデントになる。この危ない仕組みそのものが既に時代遅れのように思う。この事情はeSIMでも同じだ。だから、私はeSIMは使っていない。
【今はバーコード決済がある】
FelicaのiDが始まった当時は、キャッシュレスのサービスはバーコードものもなくて、せいぜいSuicaくらいしかキャッシュレスサービスはまともなものが無かった。それが中国からバーコード決済の仕組みが入ると、それが多く使われるようになった。今はdocomoもバーコード決済「d払い」を使えるようになったので、docomo系のキャッシュレスシステムはそれで十分だろう。しかも、私は使っていないが、最近はd払いの仕組みでキャッシングまでできるようになった。Felica、そしてNFCも含め、端末側のハードウエア機能に期待するお金の決済の仕組みそのものが、オールドファッション、という感じが私はする。ここに来るまでほんの数年、この進歩の速さはすごい、とも思う。コストがかかり機器を選ぶオンライン・キャシュレスの仕組みはいま、周辺を見渡すと決済はバーコードのPayPayが多い。私は別の理由でPayPayは使っていない。
【結局iDをやめた】
「なんとしてでもiDを使いたい」ということはなくなった、というのが現状かな?と思える。ある意味、iDは役目が終わったサービスと自分は思う、ってのもあり、今回はiDのアプリそのものを削除して使わないことにした。