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「見てもらえる動画」を作ろう

【見てもらえない動画】

1.結局、終わりまで見ないと、なんだかわからない動画。
2.イントロが長すぎる動画。
3.言いたいことが2つ以上入っている動画。

結局「見てもらえない動画」というのは、文章などの表現としても通じることころがあるけれども「最初の5秒で結論が見えない動画」だ。そういう動画は、そこで見るのを打ち切られるだけではない。次のあなたの動画も見てもらえなくなる。なぜかというと、視聴者の多くは、時間がない。動画を見る他に、やることがあるのが普通だし、人間には1日は24時間しかない。他にも見たい動画があるのが普通だ。人生の限られた時間をどれだけあなたが制作した動画に使ってくれるか?内容もわからない動画を長々と見てはくれないことが普通だ。あなたの「作品」だけを、見る人は見に来ているわけではない。

【「見てもらえる動画」のポイント】

1.最初の5秒でこの動画がなんの動画か、なんとなくでも、わかるもの。
2.動画が「言いたいこと」が1つに限られているもの。

動画の内容は面白くなさそうだし、自分の興味でもない、というものは、最初の5秒で見るのをやめて、視聴者は「自分の時間を無駄にせずに済んだ」と思うから、その動画は結局じっくり見てくれない、ということもあるだろう。しかし、最初の5秒で、その先を見るか見ないか判断できる、とわかっていれば、その人は次のあなたの動画を見ることをためらわないだろう。「5秒以上」の部分は、長々と作ってもいいが、5秒の後に視聴者を引き込めるかどうか?が最初の5秒にかかっている。そして、次のあなたの作品を見に来るかどうかもそこで決まる。

【「導入」からストーリーを作るな】
昔とは違う。動画はたくさんあり、珍しくない。あなたの動画はその中の1つだ。「すぐに飽きられる」。導入で驚かせ「実はXXはXXなのです。ご存じでしたか?」から入って、と、言うのはいまの動画視聴者は「知らねぇよ。そんなのどうでもいいよ。何が言いたいのか早く言えよ」という反応になる。製作者の思惑通り、ゆっくりその動画を最後までストーリーに沿って見るのは、退職した暇な高齢者しかいない。

【動画をじっくり見る時代ではない】
いま、ネット上の動画は、YouTubeを見るだけでも、様々な動画がたくさん紹介され、見る人の好みに合わせて、あれこれ紹介してくる。1つや2つではない。でも面白そうだなぁ、役に立ちそうだなぁ、と思っても、全部を見るわけにはいかない。まず「表題」で動画を選び、次に「最初の5秒」で、その先を見るかどうか、判断する。そしてその人の第2作を見るかどうかも判断する。それが「動画を見る人」の普通だ。

【書籍で言えばこんな感じ】
書籍で言えば動画の表題は「背表紙」だ。本屋で本を買おうとする人は、まず、その背表紙で書棚の中から本を選ぶ。平積みのものを手に取ることもあるだろう。そうなると、その場合は表紙そのものだ。そして、次は本をパラパラとめくったり、目次を見るだろう。これが「動画の最初の5秒」にあたる。「なんだ、これ、思っていたのと違うわ」と思えば、それで終わりだ。しかし、同じ著者の2冊目の本も、3冊めの本も、恐らくその人は同じように読むかどうか判断するはずだ。1冊目の本でその人の興味に当たらなくても、2冊め以降の本で当たるかも知れないが、2冊めの本を手にとってもらえるかどうかは、1冊目の本を手にとったときに決まる。

【結論:動画は「最初の5秒」で勝負しよう】
広告などの動画で、製品の説明を詳しくしようとして、長い動画を見ることがある。力が入っているのはわかる。しかし、2度めは「もういいよ、これ」となる。そうなると、第二弾も含め、全滅は決まったと言っていい。長い時間の動画で伝えたいことがてんこ盛りだから、テーマも定まらない。視聴者に伝えるものはシンプルに「1つ」と決めておこう。

【映画のプロモーション動画を参考に】
たとえば、映画のプロモーション用のトレーラーなど、視聴者に映画館に来てもらうための動画を見ると、そういうことをよく考えて作っているのがわかる。惜しげもなくその映画で最高のシーンを切り取って、最初の5秒に持って来ていることが多いのがわかるだろう。結果として、実際に映画館で見たら「それほどでもなかった」ってことさえある。しかし、視聴者は、映画館に行き、お金を払った後だ。映画会社はそれで十分だ。映画会社の目的は達した。

動画は最初の5秒で勝負しよう。

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