人類史から消える「地域」。
【「宗教」も地域のもの】
この前、ふと夜中にYoutube見てたら、いわゆる「宗教系」がどうなっているのか気になったので、検索してみた。見ればYouTubeもカルト系から既存宗教系まで多彩なんだなぁ。宗教の品評会みたいな感じなんだけど、思えば自分は宗教には縁はないわけでもないが、その程度の関わりだったよなぁ。でも、どうしてものめり込めない。宗教には、ね。
気がつけば目の前のことで精一杯だったので、宗教って暇な人がやるもんだよなぁ、という感じが昔からあったのは、自分の置かれた環境によるんだろうなぁ。
【「宗教」も元々は「地域」】
しかし、一方で宗教そのものも基本的に「地域」に立脚している、というその出自からくる本質があるものなので、モノ/ヒト/カネが地域のものではなくなった時点で、人類史から消えていく運命なんだろうなぁ、って、個人的には思うわけです。
【「グローバリズム」があるから「ローカリズム」ができた】
思うに、インターネットができてから、明らかに「グローバリズム」が一部の人の問題ではなくなり、一般化し、そのカウンターとして「ローカリズム」の単語も出てきた。これが人類に大きな文化面での影響を与えてるんだろうね。
【文化における地域の消滅】
つまりそれが否定される対象であるにしろ、見直しされるにしろ、非常に広い意味での「文化における地域の消滅」は、様々な面において、かなり劇的な影響を人類に与えているんでしょうね。
なんてことを考えていたりします。
【スマホの現実の中で生きる】
おそらく、本格的にこの時代になっていくだろうし、そうなればなったで、新人類の世界では、エマニュエル・トッドも意味がなくなる過去のものとなるんじゃないかね。実際のところ、今の若い人の感覚って、ぼくらが若い時代とは違って、地域社会の「同じ考えを持つ、同じ環境にいる人の群れ」から離れていく感じがあるからね。そして、群衆の中でスマホの画面の中の「現実」で生きている感じだな。
繁華街に出て、通りすぎる人の会話を聞くともなしに聞けば、ネットやSNSの話がすごく多くなっている。ほとんどそうだと言っていい。20年くらい前には、喫茶店の会話でそういうものがあったら、ぼくらITの関係者は「おお、話題にしてくれている」くらいに思ったんだけどね。
【今や地域は言語だけでできている。が】
地域のバリヤーは今や「言語」だけになった感じがある。そして、AIでより文化的背景も理解し高度になった翻訳システムは、会話までもリアルタイムで翻訳してくれる。インターネットのインフラも衛星が登場して、スマホ一つで、地上の通信インフラも必要なくなる未来が目の前にある。
「国境」「地域」が人類史から消えていくのだろう。
【通信インフラ会社はより巨大に】
今や通信インフラの会社は、国という地域のものではなくなり、世界規模でなければ意味がない。低軌道衛星を数十万打ち上げる施設を持ち、通信技術、ロケット技術、ハードウエア、ソフトウエアの全ての技術を持つ通信会社しか生き残らないだろう。そんな世界が始まっているんじゃないか?
【ぼくらは意識していた】
デジタル技術を習得し、インターネットを最初に見たとき、こういう未来を意識していたわけではない。「夢見ていた」とは言える。ボーっとこの技術から見える未来を目指して走ってきた、というのが本当のところなのだが。