見出し画像

「頂き女子」とAI

最近、面白かったYouTubeの一つが以下だ。

【「頂き女子」は「事件」ではなく昔から結構一般的な「社会現象」】
これらのビデオを見て「社会現象」として捉えると、日本における女性の置かれている社会的な立場、ってものが浮き彫りにもなる。例えば普通の専業主婦でも、同じことは1%もないで生きていられるだろうか?ということも考えなければならない。よく年配の既婚男性が「自分は女房のATM」などと酒の席などで自虐を言うことがあるが、それはある意味当たっている。昔は結婚のことを女性は「永久就職」なんて言っていたときもあった。女性に限らなければ、男だって会社などの組織の中で今も使われているものとして「男芸者」なんて言葉もあったくらいだ。

ここまで極端ではなくとも、ってことだね。ある意味「すべての女性は」という言い方だって、悪意を持って言えば言えてもしまう。この「事件」ではそれが「マニュアル」となっているところに焦点が当てられているが、日本の底辺女子のサバイバルマニュアル、という読み方もできないではない。そのマニュアルの内容を100%本人がそのままできるかどうかは、おそらく個人差があることだろうけれども。読み方によっては、巷にあふれている多くのビジネス書とか自己啓発書の1つのような感じさえする。実際に摘発されたマニュアル。それを作って売った「彼女」は「詐欺幇助」で公に告発されたのだが、昔の暴力的学生運動華やかな時代の「腹腹時計」を思い出すのは、私だけではないだろう。何れも、今や「反社会的マニュアル」として公の認知を得た。

【中島みゆきの「彼女の生き方」】
中島みゆきの歌に「彼女の生き方」ってのがあるんだが、その中の一節に

「浮気女と呼ばれても 嫌いな奴には笑えない おかみさんたちよ あんたらのほうが あこぎな真似をしてるじゃないか」

というのがある。「あこぎな真似」である。この歌の主人公はそれができない。人は様々だ。

【言葉は生きていくための武器】
それが合法か非合法かというのはあるにせよ、社会的に弱い立場に置かれた人という生き物の「命のつなげ方」は、人の心の支配というものでなんとか成り立たせているところがどうしてもある。男女問わず、それは一般的なことだろう。そして「弱さ」を「武器(道具)として使う」。であればその使い方に一工夫すれば詐欺という犯罪になり、直に使えば犯罪とはならない。おそらく、それだけの事かもしれない。(そこまでであればまだいいのかもしれない)。

【「もう1つの人類」AIがやってきた】
そして、そんな人の世界にAIが入ってくると、AIは人間よりも言葉巧みに人間社会にぐいぐいと食い込んでいくとしたら、おそらくこの「頂き女子」の比ではない破壊力を持つことになるだろう、と、今から予言しておこう。

こういう「詐欺」として公に告発されたものも含めて「人の社会」なのだから、それをAIという「人以外の人のようなもの」がより強力に、躊躇もなく行うことになるんだな。そういう世の中が来るだろう。すでにAIに感情を揺さぶられ毎日AIと逢瀬を重ねる人も増えてきた。詐欺師がAIを使う例も既に出てきている。

「詐欺」という、ある意味非常に人間的犯罪には、人はもう、いらないのかもしれない。

だとしたら「頂き女子」なんて、そんな人類の世紀末のいち風景でしかなかろう。おそらく、私達ITの技術者はその世紀末をできるだけ早く造ることをしていたのだ。テクノロジーの発展とは、つまり、そういう側面を持っていた。人間は歳を取り、死んでいく。しかし、AIは死なない。死なずにそれまでの蓄積を更に増やし発展させていく。詐欺の手口も、だ。

人は負ける。

【AIに「頂き女子マニュアル」を読ませる】
現在のAIに、現在公開されている「頂き女子マニュアル」を学習させて、各種の立場にある男性を相手に対話してもらう、なんてのを実験すると、AIは完璧に役目を果たすだろう。やってみたいなぁ。

いいなと思ったら応援しよう!