衛星コンステレーション・ビジネスの今
【テクノロジーから投資へ】
低軌道衛星コンステレーションによる衛星通信業界は、今年7月にはまだテクノロジー開発中心の業界だったが、既に11月中盤には、明らかに一部ではなく、多くの投資家に注目される投資の時代に入ったね。
【出揃ったテクノロジー】
レーザーによる宇宙空間高速通信、無線のビームフォーミング、衛星と地上の一般向けスマートフォンの直接通信、など、見えるキーテクノロジーが揃ったタイミングだ。これからの投資は、ここまでにできた基礎の上に「拡げる」段階に入ったのだろう。
【トップを走るSpaceX。追うAmazon】
そのトップは明らかに、「潰れるぞ」と、その経営者(イーロン・マスク)が社員にハッパをかけたほどの苦労で最前線をなんとか走り抜けたSpaceXなのは、誰の目にも明らかだ。2024年は二番手と目されるAmazonが参入する予定とアナウンスされているが、Amazonもまた、衛星の打ち上げの最初はSpaceXに頼らざるを得なかったことで、それは明らかだ。しかし、こんな投資の苦労ができるのは、やはりイーロン・マスクならでは、と言えるだろう。経営としては、論外とも言える低確率の「博打」に近い。これまでのAmazonの投資は2番手の安全圏の最初を掴むが、やはり二番手でしかなく、ベゾスの限界が見えるように思える。が、それと同時に、彼は粘り強いコミットもするのだが、彼の他の事業と同じく一番にはなかなか、なりおおせないのは、もどかしいところだろう。キチガイがマスクなら、ベゾスは偉大なる2番手、という感じだ。
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