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計画・報告のコツ。フォーマットにしたがって書いてみる

コダテルでやっている中高生チャレンジプログラムは、今年(2019年)で2回目。現在、八幡浜市内の中学・高校から集まった約15名(2期生)が活動しています。

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このプログラムは、中高生たちの「企て力」と「実行力」を育むこと、そして、地元愛の醸成を目的として行っています。

プログラムに参加した学生たちは、この夏の「出店チャレンジ」(自分たちのお店をマルシェに出店する)に取り組んだのですが、チームによっては、うまく計画が立てられず、直前になって「あれがない…」「あ、忘れていた…」「これは誰がやるんだっけ?」といったようなことが多く、アタフタしてしまっていました。

計画を立てたからと言って、100%漏れを防ぐことは不可能なのですが、事前に計画を立てておくことで、その半分以上は防ぐことにつながります。


計画書のフォーマットに倣う

これはベタですが、企画や計画をするのが慣れていない人は、まっさらな紙からはじめないで、フォーマットを使うことが一番オススメです。

コダテルでは、こんなフォーマットを使って、学生たちに出店の計画を立ててもらいました。

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・出店の目的(自分たちの意義設定)
・出店の目標(数値目標・具体的な目標)
・商品の内容(価格・何をどのように販売するか)
・準備物(仕入原価・諸経費はかかるものか)
・ターゲット(メイン・サブ)
・広報・集客方法
・収支予算(売上見込みを立てたり、調達方法も検討)
・足りないもの(人・物資等)
・セールスポイント(自分たちを一言で表すと)

といった内容を埋めてもらうことで、考えないといけないことが明確になります。なおかつ、埋められないことで、「必要な支援」が明らかになってくるのです。

嫌がらせではないのですが、ぼくは立案には関与せずに、提出されたものに対して、あれこれ質問しています。

フォーマットに倣うことで、他グループとの比較もできますし、いい意味で競争意識を持って取り組むことができたのではないでしょうか。


計画書に紐付いた報告書をつくる

計画があれば、報告があります。
報告書についても、立てた計画に対比してどうだったのかを振り返る必要があります。

コダテルでは、このようなフォーマットで「報告書」の作成を学生たちにしてもらいました。

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利益の計算などは特に難しかったのですが、自分たちが赤字になったのか、黒字にできたのかは自分たちで確かめていくことは必要です。

また、その要因もしっかり掴むことで、次にもつながりますしね。

報告書のフォーマットは、計画対比での「要因」をきちっと見つめ、次回につなげることに意味があります。

決して、報告書を作ることが目的ではなく、同じ失敗を起こさないよう、またさらなるレベルに上げていくための踏み台です。


まとめ

計画・報告をしたことがない人にとって、それを一から立てるハードルは予想以上に高いものです。

が、しかし、世の中にはいろんなフォーマットが出回っています。
「事業計画書」「創業計画書」「出店計画書」「商品企画書」などなど…たくさんあります。

▼テンプレートバンク
 https://www.templatebank.com/category/proposal-templates

まずは、使いやすいもので構いませんので、フォーマットに沿って記入してみてください。そうすることで、何が足りないのかが見えてきます。

自分で解決できることか、それとも自分以外の人の力を借りないといけないのか…見極めていくことになります。

それに、計画を立てておくと、今の地点(どこをやっているのか・あと何が残っているのか)がわかるので、進捗から遅れている場合は、対処することができますよね。チームで活動する場合は、立てることで、みんながベクトルを合わせて進めることができるのはいいことです。

今回は、中高生チャレンジプログラムの中から、「フォーマットに沿って計画を立てる」ことの大切さを書いてみました。

特に、学生や初めて企画をつくる人にとって、何かの参考になれば幸いです。


「誰もが心掻き立てる”企て”を起こせる社会」を目指して活動中です。みなさんからのサポートが励みです。一緒に「企て」を起こしていきましょう!