#夏びらき2018福岡の異様さといったら、もう!
ナツビラキ2018 Fukuoka
去年2017年から福岡でも開催されているこじんまりとした小さなフェスは、
福岡の第1回目は博多ベイサイドプレスで。
そして、第2回目の今回は、なんと天神コアという福岡の中心地で、いわば「デパートの屋上」で行われた。
正直、最初は楽しめなかった。
前回よりも規模の縮小
前回の開催地(ベイサイドプレイス博多)が海辺なのもあって開放的で木陰があって太陽の強さを感じられたのに対し、屋上という立地から閉鎖的だった。生憎の曇りのち雨という事で、更に「フェス感」が薄れていたのは空間の演出が弱いからだった。
共有の制限
撮影NGだった理由も、知らなかった。
今思えば大雨で西日本各地での音楽イベントが中止になったからだろう。
だとしたら、運営サイドはInstagramでリアルタイムの更新ができて、なぜオーディエンスは出来ないのか。
決行すると決めたなら、楽しませて欲しかった。
撮影を注意するなら、理由を言って欲しかった。
フェスとは、集って楽しんで音楽を共有することが本質じゃなかったっけ?
フェスの醍醐味はナシ?
屋台と呼べるものがなく、買えるのは350円の骨付きソーセージのみ。
フードコートはビルの7階に誘導という事で、一般のお客様と変わらない扱い。
わたしは午後から会場入りしたのに、お客様、(いやいや言い方が違うな)オーディエンスは100名ほど。
来場が少ないから冷やかしで数えようかなと思うくらいに「退屈しないコンテンツ」が【ない】のだ。(本当に暇で友人にラインして時間潰していたし。)
前回は、知らないアーティストの音楽も風に乗ってささやく木漏れ日の下でお昼寝するローケーションがあった。
今回はそんな時間すら奪われていた人たちが、ただただ「好きなアーティストが出るまで待つ」時間を送らなければならなかったのだ。
と、ここまで酷評しても、
きっと運営側もやっと思いで福岡で開催できたことは、みて取れる。
台風と大雨でも奇跡の開催へ
しかも今回の福岡は台風通過した上に前代未聞の大雨。
それは全国的だったため、メインで進行や運営をしていた高橋マシさんも
「全国で今日、仲間たちがフェスやイベントを出来ないことは知っている。それでもここナツビラキ福岡は開催できた。来れなかったアーティストたちもいる。出演できなかったけど、さっきやっと到着したアーティストもいる。」
この言葉に、わたしは、胸が熱くなったのは間違いない。
奇跡と言えるのは、天神コアがある週末の天神は開催できる程度の小雨と曇りという天候だった。だから開催できた。
それでも、わたしは数々の「疑問」を持ちながらフェスを楽しむしかなかった。
**話を少しずらそう。 **
今回わたしがこのフェスに足を運びたい!と思ったのは、Rickie-G。
ジャパニーズレゲエ界隈では有名なアーティスト。
知ったのは去年2017年にInstagramでフォローしている人の、たった15秒のストーリーで耳に残り、戻して、聴いて、歌詞を覚えて検索までしたアーティストだった。
そこから何度となく聴いて、何度となく想いを馳せて、泣いて、元気になって、勇気付けられて、奮い立たせた。
「今っぽい」音楽との出会い方だと思うけど、たった15秒との出会いで、こんなにも人生に彩りを持たせてくれるなんて素晴らしいきっかけだったと今でも思っている。強烈に記憶している。
彼をどうしても見たくて、歌う姿を見たくて、最前列を陣取った。
長い長いセッティングの時は、正直体調は悪かった。(笑)
それでもRickie-Gが出てきた瞬間は、やっぱり最高だった。
**あの閉鎖的なステージは、彼のオーラによって染まっていった。 **
わたしは何度か泣いた。
辛かったときに、どれだけこの曲に救われただろう。
独りだと思っていた時に、どれだけ前に進まなくちゃと奮い立たせたか。
嘆いてしまう時に、曲を聴いてどれだけ俯瞰的に見れるようになったか。
am08:59
https://youtu.be/_sKSDjy5mA8
ラブソウル
https://youtu.be/IMEJiHiGzTo
Life is Wonderful
https://youtu.be/HZ5GF3WV0iQ
この3曲だけでも聴けて本当に良かった。
**わたしが泣いているときに、コーラスのたいしさんが気付いて笑いかけてくれて、わたしは泣きながら笑った。 **
こうやって、わたしはこのフェスを心から【満足】していた。
本当に彼に会いたい一心でチケットを早くから押さえて良かった!
トリを務めた彼のステージが終わってそう思ったのは、彼の音楽がわたしの中で大きかったからだ。
だからこそ、考えさせられたイベントの本質とは?
話を戻すと、どこで、誰と、何を楽しむのかは自分次第だった。
だから、今回のフェスが少し散々な環境だったとしても、前述している【本質】は、集って楽しんで音楽を共有することである。
でもね、おかしくない?
オーディエンス(つまりお客)が、自ら楽しみにいかないといけないの?
だとすると、場所を求めにいく必要は減っていく。
アーティストを集めて集客する事がフェス(イベント)ではない。
でも今回ばかりは、そう思わせてしまう事が多かった。
大雨や地震など天災がなくても、今回の内容については「来場した人が感じること」は同じだったと強く思う。
これはナツビラキだけではなく、最近の音楽イベントを運営する人たちに異議を唱えたい。
SNSが広まってきて見栄えやネームバリューのあるものを集めるのは良いのだけど、「お客目線」がすっぽり抜けている気がする。
運営サイドの「ご事情」がお客様へ見え透いてしまっている事が問題なんだ。
大きなイベントでも、小さなイベントでも。
わたしたち「お客」という立場の人が楽しめるように「考え続けて」いるのだろうか。
それでも、今回は様々な事があっての開催だったのは「見え透いて」いたので、わたしは「来た」からには楽しむ「しか」なかった。
お金を払って来場したのだから、それなりに楽しむしかなかった。
唯一楽しませてくれたのは、目当てのアーティスト。
これがあれば、どんな感情もゼロになって帰宅できる。
そうやってわたしも陽気な気分で帰宅しました☻
もちろん体調が悪かったので速攻でベッドに潜り込みRickie-Gの曲を聴いて浸るという流れでしたが!
さて、そんなこんなのナツビラキかつフェスびらき。
あなたは夏を楽しめるか
この記事を読んだあなたは今夏どんな思い出を作るのか(それは私には関係がないのだけど・・・)それでもこれだけは伝えたい。
楽しむのは自分次第。
どんな環境でも、楽しめばこっちのもんだ。
用意された環境や空間は、もしかしたらどうでもいいのかもしれない。
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