「その時」は、いつ訪れるかわからない
誰しも、人生の中で「決められない」「踏ん切りがつかない」ということがあると思います。
それはたぶん、自分以外の人に影響が及ぶだろうと思われる決断ほど、腰が重くなるもので、「決めないと進まない」とわかっていながら、自分から変化を起こすことがどうしようもなく怖くて躊躇してしまうもの。
本当は、腹を括って決めて、宣言して、人生を前に進めたい。
本当は、すぐにでも自分の心の声に従いたい。
でも、今は決められない。
そんなことが、大なり小なり、誰にでもあると思います。
20代までは「決断は早ければ早いほど良い」「今決めずにいつ決める」と、少々鼻息荒く生きてきましたが、30代になって「白黒つけないことも人生には必要だ」と思うようになりました。
年齢を重ねてライフステージが変化していくことで、関わる人たちが増え、自分の役割が増え、自分の言動の影響範囲が広がっていきます。プレッシャーに押しつぶされそうになる時もあるけど、きっとそれが健全な人生。
「現状維持は衰退」という言葉もあるけれど、現状を維持すること自体が大変な場合もあるわけで。
時代がものすごいスピードで変わっていく中で、穏やかな暮らしを保つためには、白黒つけずにあえて保留にしておく領域を持っておくことも必要だと、40歳を目前にして思っています。
それでも、保留は保留。
決めるべき領域ならば、いつか白黒つけないといけない時がきます。
そして、決断を迫られる「その時」は、こちらが予想もしないタイミングで訪れるもの。
「その時」が不意に訪れた時に、右往左往しないように、決断する時の想定やシミュレーションだけはしておいた方が良いと思います。
決断すべきことなら、決断を迫られるタイミングが、きっと然るべき時にやってくる。
ただ、準備をしておかないと、いざという時に決断できない。
自分の人生を自分で舵取りしていくためには、何より自分の人生に真摯に向き合うことが必要なんだと思う、今日この頃です。