#6 サーチファンドと事業継承①
マッスル×アントレ社長のつぶやきの第6弾です。
前週テーマは「連続起業家(シリアルアントレ)」でした。
近年の起業の形態は多様化してきていて、一般的には行政からの助成金や補助金、日本政策金融公庫や銀行からのデッド、エンジェルまたは投資家ファンドからのイクイティからの出資などが代表的な資金調達です。事業によって自己資本×掛け合わせで経営する方法もあれば、資金調達だけで賄うこともあります。
起業といえばゼロイチ・イチジュウなどをイメージすると思いますが、ここ最近では歴史の長い中小企業の事業継承を救済する方法もあります。米国のビジネススクールで始まったこのサーチファンド(資金調達のモデル)が日本でも社会課題の変化とともに徐々に需要と供給が高まってきました。簡単に伝えると事業継承して経営権を取得する方法です。レバレッジドバイアウト(LBO)とも少々異なるファイナンスの考え方になります。
九州・沖縄には発酵ビジネスを中心に醤油・味噌・麹、酒蔵・古酒(泡盛)など深い歴史があり、職人が最高品質のものを作るのにストーリーテリングやマーケティングコミュニケーション(コンマケ・オウンドメディア)がうまくないために全く知られていない消費財プロダクトが多く存在します。つまり南国にはマネタイズの源泉となる資源がたくさん眠っているのです。ローカルこそレバレッジを効かせて新しい価値を創出できる宝の山なのです。
日本の発酵技術は世界に誇るテクノロジーのゲートウェイだと思っています。我々の知らぬ間に世界各国でざっくりコピペされて再現されて流通に乗っている国もあります。国内外でもバイオベンチャーのスタートアップが立ち上がっており、共通のコアは発酵技術の横展開(組み合わせ)です。
最後に、発酵ビジネスは広義の意味では多様化してきており、伝統的な発酵商品もあればバイオへ機能拡張して代替品を生み出してきています。過去の歴史を遡れば当然の流れとも言えるでしょう。しかしながら、発酵ビジネスは輸出の参入障壁もあり、アジア圏では現地生産のモデルに適している諸国もあり、もちろんカントリーごとに法規制やリスクも課題があります。
経営者としては想定外の乱気流を軌道に乗せる多角的なシナリオ(ロードマップ)で前へ進めるマインドセットが求められます。
あとがき
サーチファンドと事業継承は、私が経験してきた延長線上のチャレンジのひとつです。未来構想もあるのでカタチはどうであれ必ず実現させます。時には皆さんのパワーもお借りしたいので徐々に公開させて下さい。続編でまたお伝えします。
次回予告
#7 サーチファンドと事業継承②
著者紹介
COCKTAIL PARTY創業者 | MBA経営修士号(豪州)
マッスル×アントレ社長 | 行動力とメンタル
連続起業家として九州・沖縄・アジアで100億円構想
経歴
外資系消費財メーカーのセールスマーケ・事業開発
外資系IT企業のファイナンス・経営企画・BizDev
外資系IT企業のマーケティング・BizDev(Saas)
データ教育の事業責任者(VPoE)
連続起業家・経営コンサル・マーケター・アナリストとして独立
経験業界
一般消費財・ソフトウェア(ファイナンス)・ECプラットフォーム・インターネットメディア・インターネットエンタメ・アダルトエンタメ・データ教育・行政・金融・観光(旅館)など、その他多数のマーケットでの経験値でビジネスをしています。
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