娘とピルと母の気持ち
娘がピルを使いたいと言ってきたのは高校生の時。最初聞いた時、私は正直不安でした。
「どうして？」 「体に影響はないの？」 「本当に必要なの？」
そんな疑問が頭をぐるぐると駆け巡り、親としてどう反応すればいいのか迷いました。ピルを使ったことがないのと、ピルといえば「避妊目的！？」のように話を聞く前に、いろいろな（良くない）想像が先行してしまったからです。
その思いと想像を、まずは横に置いて、私は娘の話をフラットな気持ちで聞いてみることにしました。
話を聞いてみると、月経前の症状がひどく、毎月体調を崩し学校やバイトを休まないといけない状況にとても悩んでいる。精神的にも不安でつらいと感じることが多いという。
「学校の友達にピルを使うと生理の周期が安定するし、PMS（月経困難症）も軽減されるって聞いたの」
なるほど・・。私は娘の言葉を聞いて、ようやく少し冷静になれました。確かに、ピルにはそういう効果があると聞いたことがある。私が高校生の頃はPMSもピルという言葉も知らなかった。今は情報が多く、高校生からピルを普通に使用するのね・・。
後日、娘と一緒に病院に行きました。婦人科では、医師が丁寧に説明をしてくれた。ピルの種類や副作用の可能性、飲み忘れたときの対処法など、私も一緒に聞いて色々知ることができました。
この後、最初に処方してもらったピルが合わず、副作用を起こしたり、不規則な生活の娘はピルの飲み忘れがあまりにも多く、医師に怒られたり。普通にいかないことが普通だと思って、一緒に学ばせてもらっています。
親は、子どもの考えや思いに対してつい心配しすぎてしまうことがあります。でも、自分の中から沸き起こる心配はまずは横に置いて、子どもの気持ちをしっかり聞くこと。それが何よりも大切なことだと私は感じています。
子どもの話をフラットに聞けない時は、コチラの本がおすすめです。
娘は現在、処方されてるピルでPMS症状もだいぶ緩和されてきています。ただ、この方法がベストだと私は思っていなくて、薬に頼らなくても良い体になって欲しいと願っています。
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井上法子
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