9. MBO(目標と自己管理による組織運営)を行う
■Keynote
目標と自己管理による組織運営
Management by Objectives and Self Control
Byピーター・ドラッカー
出典 : Management: Tasks, Responsibilities, Practices
■「目標と自己管理による組織運営」
ドラッカーは組織運営の考え方として「目標と自己管理による組織運営」という概念を提唱している。
これは、原文のManagement by Objectives and Self Controlのアルファベット頭文字をとって、一般的には、MBOと呼ばれている。
日本では、目標管理という言葉に訳され、人事部が評価制度に導入することが多かったため、「目標に管理される制度」というマイナスイメージの印象が強い。しかし、ドラッカーの提唱したMBOの真意はそうではなく、Self Control(自律的な行動)の要素までを含むものである。
ドラッカーの言うMBOとは、下図のように目標をしっかりと上司と部下の間で合意しておくと、上司と部下が同じものをみているため、上司は部下に都度々々指示をしなくても、部下は自主的に業務を工夫して動いてくれるという、組織運営における大切な考え方なのである。
■Let's Think!
□ 部下が立てている目標は、あなたと部下の間でしっかりと合意
されているか?
□ 社員が目標にしっかりと合意してくれるために、
リーダーが普段から意識すべきことは何か?
□ 部下が目標達成するために、あなたはどのようなことで
部下を支援できるだろうかか?
□ 目標を設定することによって、社長および社員の上司には
どのようなメリットがあるだろうか?
□ 目標を設定することによって、部下はどのようなメリットを
得ることができるだろうか?