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8. 自部門の文化を作る

■Keynote
優れた組織の文化が存在することによって、投入した労力の総和を超える力が生み出される。そのとき、力の創造が行われる。
 byピーター・ドラッカー

組織の文化とは、組織に所属する社員が共有している価値観、考え方、態度、行動などの総和を指す。
今、自社にはどのような文化があると言えるだろうか?

組織は社員一人ひとりによって構成されている。つまり組織の文化は、社員一人ひとりの価値観、考え方、態度、行動によって作られていると言える。組織を作る目的は、一人だけでは成し遂げられないことを複数の人間でチームを作り役割分担することによって、大きな成果をあげていくことにある。お互いの長所を引き出しあい、助けあう行動や振る舞いが実行され、一人の力では実現できない、より大きな成果をあげることができる組織が、優れた文化を持っている組織と言えるだろう。

組織内の社員一人ひとりが意識的に行動することから文化づくりは始まる。優れた組織文化を実現するために、組織の長である社長は率先して文化づくりに取り組んでいくリーダーシップが求められる。

組織として生み出す「結果の質」を高めるためには、まずは組織内の「関係の質」を高める必要がある。組織内の社員同士の相互理解を深め、お互いを尊重できる関係づくりを進めることで、お互いに価値観や考えを共有でき、自発的な気付きも多くなり社員一人ひとりの「思考の質」が高まる(①)。気付きが多くなることで「行動の質」も高まり(②)、その結果として仕事の「結果の質」が高まる(③)という好循環を生み出すことができる。結果の質=良い結果は組織に良いモチベーションを与え、社員間の「関係の質」はさらに高まる(④)。(※組織の成功循環モデル)

組織をリードする経営陣、人事がまずが始めるべきは、社員同士・部門同士の「関係の質」を高めることである。

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■Let's Think!
 □ 現在の自社にはどのような文化があるだろうか?
 □ これからも自社に残していきたい良い文化は、どのような文化だろうか?
 □ 新たにこれから作っていきたい文化は、どのような文化だろうか?
 □ 社員同士の関係の質をより高めるために、社長にできることはなんだろうか?
 □ 過去に取り組んだ組織文化づくりの実体験・成功・失敗事例をリーダー同士で話しあい、互いの経験から互いに学び会おう。


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